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F1モナコGP欠場を決めたアロンソをリカルドが擁護。「良いタイミングだし格好いい」

2017年04月24日 14:12  AUTOSPORT web

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インディ500参戦は「アロンソにとってチャンス」リカルドは言う
マクラーレン・ホンダのアロンソはホンダエンジンを搭載するアンドレッティ・オートスポーツでインディ500に参戦するため、5月下旬に開催されるモナコGPは不参加となる。このことについて、レッドブルF1チームのダニエル・リカルドは「アロンソは良い時期を選択した」と話している。

 2015年シーズンからF1に復帰したホンダは苦戦が続いているが、ストリートコースであるモナコはシーズン中、最も性能を発揮しやすいサーキットとなっている。昨シーズンの同グランプリでのアロンソは、2014年シーズン末にフェラーリを離脱して以来の最高位となる5位でレースを終えている。

 リカルド自身は「モナコを欠場したいとは思わない」と話しているものの、35歳のアロンソが欠場するには良いレースを選んだと考えており、次のように述べている。

「フェルナンドは良い選択をしたね。もし上位で戦えないのならば、あそこ(モナコ)はつらいレースになる。彼のしていることは格好いいよ。良い時期を選んだね」

「(アロンソにとって)これはチャンスだし、良いチームとともに参戦できる。F1におけるいまのポジションについて、彼がストレスを抱えていることは感じ取れる。同じ立場と年齢で、こんなチャンスを与えられたら、僕だって同じようにするだろう」

 NASCARのファンであるリカルドは、インディ500よりもデイトナ500参戦に興味を示している。しかし、いまのところF1外でのレース活動の予定はないとしており、アロンソの決断についてこう語っている。

「何かしらの道が開ける可能性はある。F1キャリアの終盤には、僕ももっと多くの選択肢を考えるようになるかもしれない。いまは、他の何かにはそれほど魅力を感じないな。いまの僕は速いインディカーとかよりも、もっと速いF1マシンを手にしたいと思っている」

 F1のチャンピオン経験者でインディ500の勝者でもあるマリオ・アンドレッティは現在、息子であるマイケル・アンドレッティのインディカー・チームに密接に関与している。彼もまた、アロンソがインディ500デビューを飾るにあたって最適な時期を選択したというリカルドの考えに同意しており、次のように話している。

「これ以上のタイミングはない。ここのところはF1で大きな勝負をしているわけではないので、フェルナンドにとってみれば絶好のチャンスだ。マクラーレンは勝ち負けをかけて戦ってはいないが、アロンソはいまだ絶頂期のドライバーだ」

「まだ精力的であるうちにインディアナポリスを走るというのは、彼やマクラーレン、ホンダ、マイケルのチーム、インディカーのすべてにとって素晴らしいことだ。モナコは今シーズンのマクラーレンには最適なサーキットかもしれないが、フェルナンドはいつものマシンに乗るより幸せな気分で、インディに挑むだろう」

「それが彼の望みであり、期待してもいるんだと思う」