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マクラーレンF1、ホンダの2チーム目供給へのサポートを明言も「今の苦境を脱することが最優先」

2017年04月24日 07:12  AUTOSPORT web

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2017年F1第2戦中国GP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエが、パワーユニットパートナーであるホンダの他チームとの供給契約をサポートすると発言した。

 2015年、ホンダはマクラーレンのパートナーとしてF1に復帰、マクラーレンは独占供給の取り決めであると主張してきた。しかし今年3月、ホンダが2018年にザウバーにパワーユニットを供給することになるという報道が浮上、ザウバー代表モニシャ・カルテンボーンも交渉を行っていることを認めた。

 ブーリエがこうしたうわさに関して発言、具体的な契約相手については触れていないものの、マクラーレンと第2のチームとの契約をサポートしていくと語ったと、先週、ドイツのBlick誌が報じた。

「カスタマー探しをサポートするつもりだ。今は状況が違う」とブーリエが述べたとFox Sportsが伝えている。

「しかしいずれにしてもホンダと我々のパートナーシップに支障をきたさないようにする必要がある」

「何が起ころうと我々はパートナーだ。いずれは(ホンダの)2チーム目が現れるだろうし、我々としてはそれをサポートしていかなければならない」

 今年ここまでのところ、マクラーレン・ホンダには信頼性のトラブルが頻発し、開発が妨げられている。ブーリエは、ホンダのカスタマーチームが増えれば、データ収集をより効率的に進めることができるというメリットがあるが、一方で、パワーユニットの製造台数が増えることでリソースが分散するといったデメリットもあるとして懸念している。また、今、自分たちが優先すべきなのは、問題を解決して状況を好転させることであり、ホンダの新たなカスタマーチームについて考えるのはその後であるとも主張した。

「まずはこのリカバリープランを進める必要がある」とブーリエ。

「3年連続でこの位置にいる。もう受け入れることはできない。現状を打開して前進する必要がある」

「その後、もうひとつのチームのことに集中、あるいは決定することができるだろう」