23日に鈴鹿サーキットで行われた全日本ロードレース選手権第2戦、JSB1000クラスの決勝レース。戦いを終えて、決勝トップ3ライダーがレースを振り返った。
■高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda):優勝
レースはつらかったです。今日の朝フリーでも車体セッティングをまとめられず、ペースを上げることができませんでした。それでも2分7秒くらいで走れるかと思ったのですが、別の問題が出てしまい、さらに新型での初めてのレースだったので何個かトラブルが出てしまいました。
後ろとの差を見ながら、最低限、転ばないように切り替えて走らなくてはいけない状況でした。その中で、一番にゴールするのは久々だし、すごくうれしかったです。
ただ、優勝は当然うれしいのですが、中須賀選手が転倒でいなくなってしまい複雑な気持ちです。彼が転倒しなければ勝てるペースではなかったので、課題がたくさん出てきました。次戦までにテストがあるので、限られた時間を有効に使っていきたいです。
今回レースウイークでも徐々に上げることができたので、この後も一歩一歩レースに向けてやっていけたらいいなと思います。次のSUGOもセミ耐久ですが、ハイレベルで今までにないスピードのおもしろいレースになると思います。
■津田拓也(ヨシムラスズキMOTUL):2位
僕たちは17インチでのテストが少なくて、マシンも対応しきれてない状況です。走るたびにトラブルが出て、決勝でも振動で1周目からステップが緩み、ペースを上げられない苦しいレースでした。
最後にはステップが完全に折れてしまい、腰が疲れてしまいました。バイクの調子と言うより、ステップがない状態のマシンに慣れたという感じで、乗りにくかったです。
まだ新型マシンの性能を全然引き出せていません。ヤマハもホンダも強いので、もっと力を入れないと到底追い付けないと実感しました。早急に問題を洗い出して、あとはスズキがどれだけ手助けしてくれるかですね。待つしかありません。
■藤田拓哉(YAMALUBE RACING TEAM):3位
ひとりで表彰台に上がったのは初めてです。中須賀選手の転倒は確認できました。セーフティーカーが長かったからタイヤが冷えると思って、ゆっくりでいいから焦らずいこうと気を付けました。
まずスタートを完全にミスして順位を下げたのですが、そこで一度冷静になることができました。焦らず着実にいけば追い付くと思ったので、タイヤを温めてから徐々にペースを上げました。
自分の中でスタートミスが課題になりましたが、3位になれたことはうれしいです。今までそれでケガをしたし、泣かされたシーズンもありました。YAMALUBEチーム3年目で分かってきたし、進化してきたと思っています。これを次に生かしていきたいです」