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全日本F3第5戦鈴鹿:激しい首位争いを制し高星明誠が連勝。鈴鹿を完全制覇

2017年04月23日 18:02  AUTOSPORT web

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全日本F3第5戦鈴鹿を制し、本山哲エグゼクティブアドバイザーと笑顔をみせる高星明誠
全日本F3選手権第5戦が4月23日、鈴鹿サーキットで行われ、激しいトップ争いを制した高星明誠(B-MAX NDDP F3)が優勝。今季4勝目となる3連勝を飾っている。

 スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿の終了後、16時05分にスタートが切られた全日本F3選手権第5戦。陽が傾きつつあるなかで迎えたスタートでは、2番手スタートの大津弘樹(TODA FIGHTEX)が好スタート。ポールスタートの高星が続き、坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が3番手につける。

 一方、スタートでダートにはみ出てしまい6番手となったのは、今季その存在感をみせつけるアレックス・パロウ(THREEBOND)。ここから追い上げを開始し、片山義章(OIRC F315)、阪口晴南(HFDP RACING F316)をかわすと、トップ3を追っていく。

 トップに立った大津だったが、その背後にはピタリと高星がつける。高星は2周目の日立オートモーティブシステムズシケインで大津をかわすが、続く3周目の1コーナーで大津がやり返し、トップ争いは激しい展開に。さらに、そこに5周目に坪井をかわしてきたパロウが接近していく。

 トップ争いは5周目には大津、高星、パロウの戦いとなっていくが、8周目の1コーナーで高星がアウトから大津をパス。一気に高星との差が開いてしまった大津は、10周目のシケインでパロウにもインを突かれ、3番手となってしまった。

 高星は17周のレース終盤に向け一気にスパートをかけると、最後はパロウに5秒差をつけ鈴鹿ラウンドを制圧。ファステストラップもマークし、2戦連続のフルポイントを獲得してみせた。2位はパロウ、3位は大津という結果に。大津は開幕ラウンドの岡山で表彰台を得ながらもペナルティにより失ってしまっていたため、今回が“初”の表彰台となった。4位は坪井だったが、レース後ペナルティが課され、阪口が4位、片山が5位に。三浦愛(EXEDY B-Max F317)が6位となった。

 F3-Nは、予選の戦略がうまくはまらず6番手スタートとなってしまった霜野誠友(CMS AVANTECH F306)が1周目から追い上げを披露。4周目には体調不良のなかでのレースとなってしまったDRAGON(B-Max Racing F306)をもかわしF3-Nのトップに立つと、そのままフィニッシュ。今季3勝目を飾った。2位はDRAGON、3位は植田正幸(Rn 山下製作所 F308)となった。

 開幕ラウンドの岡山、そして鈴鹿と好成績を残しF3-Nをリードする霜野だが、このレースを最後にしばらく参戦を“お休み”することになっている。