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ダラーラ社CEO初来日。SF14開発、スーパーフォーミュラ次期型に言及

2017年04月22日 13:22  AUTOSPORT web

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日本に初来日して鈴鹿を訪れたダラーラ社のポントレモーリCEO。穏やかな口調でレースカー製造について語った。
スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿の定例会見で現在のスーパーフォーミュラのシャシー、SF14を開発・製造したイタリア、ダラーラ社のアンドレア・ポントレモーリCEOが登壇。ダラーラ社とレースの関係についてコメントした。

 ポントレモーリCEOは今回、日本に初来日。初めてのスーパーフォーミュラの走行を目にし、「パワフルですね。初めて見ることができてうれしいです」と印象を述べた後、SF14の開発過程について述べた。

「ダラーラのレーシングカーの製造過程には3つのポイントがあります。まずはクルマのデザイン。ダラーラではレーシングカーだけでなく、自動車メーカーのコンサルティングもしています。GTカーであったり、フェラーリ、ランボルギーニともクルマのデザインで関わっています」と、まずはダラーラ社の幅広い業務内容を話したポントレモーリCEO。

「ふたつめはCFD(熱流体解析ソフトウェア)、スーパーコンピューター、そしてダラーラ社が所有している風洞施設を駆使してクルマの空力性能をテストして、シャシーを作っているのがダラーラの特長です」

「3番目の特長としては、ドライビングシミュレーターを持っていることです。私たちはクルマを作る前にまず、ドライビングシミュレーターを使うのが最初のステップになります。SF14を開発した時もそうでしたが、1年前(2013年)からクルマをシミュレーション上で作って、トヨタ、ホンダのドライバーにそれぞれシミュレーターでクルマをテストをしてもらって、彼らの意見を取り入れていきました。最初にシミュレーターでクルマを作ってから進めていくというのがダラーラ社の特長です」と、ポントレモーリCEO。

 ダラーラ社のレーシングカーはその外観の美しさ、デザイン性が評価されているが、現在の「クイック&ライト」のコンセプトの通り、SF14の高いドライバビリティが実現されている背景には、開発段階の最初からドライバーの意見を取り入れているダラーラ社の製作背景にあるようだ。

 ダラーラ社は昨年からハースF1チームのシャシーコンストラクターとなり、F1、F2、F3、さらには「ル・マン24時間が楽しみ」と話すように今シーズンからLMP2にも参入。さらにはインディ、インディ・ライツにも供給中と、世界の主要レースカテゴリーでその名を轟かせている。

 SF14も2014年のデビューから今年で4年目。今シーズン中にはスーパーフォーミュラも次期型マシンのコンセプトを固め、シャシーコンストラクターを決定しなければならない。

「JRPとは話をしているところです」とポントレモーリCEOも交渉を認めるものの、まだ次期型がダラーラ社に決定したわけではない。それでも、初めて来日してスーパーフォーミュラ開幕戦にCEO自ら訪れた事実からも、両者の関係は良好なようだ。