アンドレア・イアンノーネは最高速度が出せずにいるチーム・スズキ・エクスターでの2017年MotoGPシーズンのなかで諦めの境地に達しているようだ。
イアンノーネは、ドゥカティでMotoGPクラスでの最初の4シーズンを過ごした後、スズキへ移籍。ドゥカティはスピードトラップでは昔から圧倒的に強いチームだ。
スズキは昨年エンジンを大幅に改善。MotoGPクラスでは3年の空白を経て今年は復帰3年目となる。
スズキのMotoGPマシンGSX-RRはマーベリック・ビニャーレスが2016年シーズンのイギリスGPで優勝し、選手権を4位でフィニッシュするのに十分なパフォーマンスを備えていた。
そのため、スズキはパッケージを全面的に変更するよりは、大幅に統合することを選んだ。しかし、今シーズン最初の2戦を終えてのマニュファクチャラーズランキングのは下に新規参戦のKTMがいるのみで、厳しい結果に終わっている。
カタールGPでイアンノーネはクラッシュを喫する前は2位を争っていた。しかしスピードトラップのデータでは15番手で、トップタイムを出したホルヘ・ロレンソとは約11km/hの差があった。
アルゼンチンGPでは、イアンノーネがジャンプスタートをしてペナルティを受けたため、順位を16位まで落としポイント獲得はならず。スピードトラップでは再度15番手になり、トップスピードを記録したアスパー・チームのアルバロ・バウティスタに約8km/hの差をつけられた。
「問題は一時的なものだと思う」とイアンノーネは認めた。
2017年の状況を打開するために何か手は打たれるだろうかと尋ねらたイアンノーネは「今年のうちは無理だね。おそらく来年だろう」とコメント。
「ご覧の通り今年はこんな(状況)だ。もちろん僕は最高速度にはまったく満足できていない」
「僕たちはこの状況に立ち向かうよ」