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いきものがかり 水野良樹、“ヒミツの作詞術”を伝授「少女漫画のようなセリフを使う」

2017年04月22日 11:43  リアルサウンド

リアルサウンド

 バカリズムとマギーが司会を務める音楽番組『バズリズム』(日本テレビ系)。4月21日放送回では、「アーティストに学ぼう!」総集編が放送された。


 いきものがかりに学んだのは、「ヒミツの作詞術」。水野良樹が作詞を担当する上でポイントとしているのは、「少女漫画のようなセリフを使う」ということ。水野は、「男だから女心のあるあるが分からないので、極端に書くんですよ。女性でも言わないような事、5を10ぐらいにして女性が思っていることに繋がればいいかな」と明かした。番組では、いきものがかりの「気まぐれロマンティック」の歌詞をフリップにして用意。水野は、「まず、リアルじゃないんですよ。普通<ダーリン ダーリン>って言わないじゃないですか。<あなたとならばこの街を抜け出せる>っていうのも、電車に乗れば抜け出せるし。ファンタジーじゃないと、男性が女性の思いを書くってできないので、劇画チックに」とその術を語った。


 さらに、水野の作詞のポイントとして「サビ頭の母音」を紹介。「これは途中からこだわり出したんですけど、サビ頭の母音が“あ”なんですよ。『SAKURA』だったら、<SAKURA ひらひら>。『YELL』だったら、<さよならは>なんです」と水野が話し、続けてフリップで「ブルーバード」「風が吹いている」「ラブとピース!」「うるわしきひと」といった楽曲も“A”の母音で始まっていることを述べた。しかし、「うるわしきひと」の出だしは<うるわしきあいのうた>という歌詞であったために、<Ah>という歌詞をさらに付け加えたのだという。「これには理由があって、僕らは路上からスタートしたグループなんですけど、吉岡(聖恵)が一言歌うタイミングでお客さんの気持ちを掴まないと立ち去ってしまうので、歌い出しが一番目立つ音がいいなというのを感覚的に選んでいったんです」と極意を語った。


 上原ひろみに学んだのは、「即興演奏」。「その場で思ったことを音にして紡いでいく。こういう音が聴きたい、話したいという欲求です」とジャズの基本を話し、毎日演奏は違い昨日演奏したものは出来ないと答えた。その後、課題曲として「きらきら星」を上原とバカリズムが即興セッションを披露。ジャジーな「きらきら星」に参加したバカリズムは、「自分が上手くなった気分になれる!」と喜びを露わにしていた。


 スタジオライブでは、Base Ball Bear「すべては君のせいで」、Lenny code fiction「Colors」、山猿「バイバイ..」を披露。「緊急指令!今すぐ探リズム!!」のコーナーには、Official髭男dismが出演した。


 次回4月28日の放送では、トーク総集編「何がどうしてこう描いた?春のバカリズムイラスト展」を予定している。(文=向原康太)