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全日本F3:二度の赤旗が出る予選のなかで高星明誠がダブルポールを獲得

2017年04月22日 10:32  AUTOSPORT web

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全日本F3第4戦/第5戦のポールポジションを獲得した高星明誠(B-MAX NDDP F3)
全日本F3選手権第4戦/第5戦の予選が4月22日、鈴鹿サーキットで行われ、二度の赤旗が出る荒れた展開のなかで、高星明誠(B-MAX NDDP F3)が第4戦/第5戦ともポールポジションを獲得した。

 スーパーフォーミュラ開幕戦の併催レースとして開催される全日本F3第4戦/第5戦。すでに開幕ラウンドが岡山で開催されており、このレースは2ラウンドめとなる。21日(金)には午前、午後に1時間ずつの専有走行が行われたが、午前はアレックス・パロウ(THREEBOND)が、午後は宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)がベストタイムをマークしていた。

 迎えた22日(土)午前の鈴鹿サーキットは晴天に恵まれ、8時50分から全日本F3の予選がスタートした。今回は30分1回の予選で、ベストタイムが第4戦の、セカンドベストが第5戦のグリッドとなることもあり、各車が積極的にアタックを仕掛けていった。

 まずは上位陣が1分51秒台から52秒台のタイムをマークしていくなかで、開始から8分を過ぎたあたりでこの予選1回目の赤旗が提示される。前日ベストタイムをマークしていた宮田が、ヘアピンを過ぎたあたりで出火。まさかのストップを喫してしまったのだ。

 この処理の後、ふたたび予選が再開されたが、直後の9時09分、スプーン立ち上がりでアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)がコースオフ。このためふたたび赤旗が提示される。9時14分に予選は再開されるが、残り時間は6分となっていたため、1分間延長された。

 チェッカーに向けて各車が続々とアタックを展開していき、ベストが更新されていくなかで、1分51秒082をマークしてきたのは、前日コースアウトも喫した坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。しかし、チェッカー周に高星が1分50秒999をマークし逆転。最終的に高星が第4戦、第5戦ともポールポジションを獲得。これまで長年トムス勢優勢だった鈴鹿でのポール獲得を果たした。

 2番手につけたのは坪井で、専有走行から好調だった阪口晴南(HFDP RACING F316)が3番手に、大津弘樹(TODA FIGHTEX)が4番手につけた。大津は第5戦の2番手も獲得。第5戦の3番手には坪井がつけている。予選序盤になかなかコースインできなかったパロウは、両戦とも5番手に終わった。

 F3-Nは、第4戦は霜野誠友(CMS AVANTECH F306)がポール獲得。DRAGON(B-Max Racing F306)、長谷川良哉(Alb新潟第1ホテルSugar)が続いた。第5戦ではDRAGON、久保田克昭(Planex スマカメ・F308)、長谷川というトップ3となっている。