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ル・マン24時間で2位表彰台を獲得した野左根航汰。凱旋帰国しJSB1000初戦に挑む

2017年04月21日 19:12  AUTOSPORT web

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凱旋帰国しJSB1000初戦に挑む野左根航汰
FIM世界耐久選手権(EWC)第2戦ル・マン24時間耐久ロードレースで2位表彰台を獲得したヤマハの野左根航汰が、先週末のレースを振り返るとともに、明日4月22日に開幕を控えたJSB1000クラスの初戦、全日本ロードレース第2戦鈴鹿への意気込みを語った。

 野左根は2017年シーズン、JSB1000クラスに参戦するとともに、EWC第2戦からYART・ヤマハのレギュラーライダーとして世界選手権にも参戦。先週末、フランスのル・マンで行われたEWC第2戦ル・マン24時間耐久では、ブロック・パークス、マービン・フリッツとともにレースを戦い、2位表彰台を獲得した。

 ル・マンの地で表彰台に登った野左根だが、その時の心境を「悔しい気持ちの方が9割でした」と語り、次のように続けた。

「24時間の長いレースは初めてだったので本当に疲れましたが、いい経験にもなりました」

「序盤は自分のチームがレースをリードしていましたが、2位(GMT94ヤマハ)との差がほとんどありませんでした。レース中はずっと追われていたので精神的にも結構厳しかったです」

「自分も(GMT94ヤマハと)直接対決しましたが、抜かれてしまい差をつけられてしまいました。それも敗因に繋がってしまったかと」

 自分への評価を厳しく語る野左根だが、一方でレースで得られたものも多きかったという。

「(日本に帰ってきて)時差ボケはありますが、疲れはそんなに感じていないです。今週に向けては(体力的に)ヘロヘロで挑むのかと思っていたのですが、気もはっているせいか意外と大丈夫です」

「海外でのレースは今回で3回目で、(MotoGPの)Moto2に参戦したときよりも自分の力を発揮できたと思っています」と24時間のレースを終えて自分自身が成長したという実感を持てたようだ。

 フランスから日本に帰国後すぐにJSB1000の初戦を迎える野左根。JSB1000初戦への意気込みを真剣な表情で次のように語った。

「ART走行でのタイムは自分としては悪くはないのですが、上位の中須賀(克行)選手と高橋(巧)選手が速いので、そこを追いかけないといけません。まだ守りに入るレベルでもないので、しっかりと攻めた走りを見せて、ひたすら挑むだけです」

「(ヤマハのファクトリーチームは)チャンピオンチームなので、自分としても是が非でも最強のヤマハとしてワン・ツーフィニッシュを確実にしていきたいですし、(チーム内で)自分がずっと2番でいるということもあってはいけないので、今年はどんな形でも1勝したいと思います」

 2017年シーズンはファクトリーチームに加入し、王者中須賀とともにJSB1000に挑む野左根。チームの先輩を追い越し、世界でも活躍することを期待したい。