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はらぺこあおむし作者のエリック・カールが来日「日本のすべてが好き」

2017年04月21日 18:44  Fashionsnap.com

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来日したエリック・カール Image by: FASHIONSNAP
「はらぺこあおむし」を代表作に持つアメリカ人の絵本作家エリック・カールの展覧会が、4月22日に世田谷美術館で開幕する。開催に先駆けて前日の21日に内覧会が開かれ、エリック・カール本人が登場した。

 エリック・カール展は、パート1「エリック・カールの世界」とパート2「エリック・カールの物語」の2部構成で、原画や作品など約160点を公開。パート1では「動物たちと自然」「旅」「童話とファンタジー」「家族」の4つの切り口からカールの世界観を解説し、「こぐまくん こぐまくん なに みているの」や「はらぺこあおむし」「1、2、3 どうぶつえんへ」「パパ、お月さまとって!」といった代表作品が並ぶ。パート2では1950年代に発表した初期作品や絵本の原画に加えて、フランツ・マルクやパウル・クレーなどカールが影響を受けた画家による作品を紹介。「カールと日本」のコーナーも設けられ、絵本作家いわむらかずおとの共作や、和服にインスピレーションを受けて創作された作品「キモノ」シリーズが展示される。
 代表作の「はらぺこあおむし」は日本出版社の協力を得て出版が実現し、長年愛される大ヒット作となった。また、日本の絵本美術館の存在がきっかけで2002年にマサチューセッツ州に全米初となる絵本美術館「エリック・カール絵本美術館」を創設したことからも、カールにとって日本は特別な国だという。カールは今回の展示会場を見て「米国マサチューセッツ州のエリック・カール絵本美術館よりも大規模になった」と満足げに感想を述べ、日本の好きなところを聞かれると「全部だよ。人も食べ物もすべて」と回答した。展覧会は4月22日から7月2日まで世田谷美術館で開催された後、京都・美術館「えき」KYOTOと岩手県立美術館を巡回する予定。
■エリック・カール展 The Art of Eric Carle会期:2017年4月22日(土)~7月2日(日)開館時間:10:00~18:00 ※入場は17:30まで休館日:毎週月曜日    ※ただし、祝休日と重なった場合は開館、翌平日休館会場:世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1-2)観覧料:一般1,200(1,000)円、65歳以上1,000(800)円、大高生800(600)円、中小生500(300)円    ※( )内は前売料金および20名以上の団体料金。障害者割引あり
エリック・カール展:公式サイト