元F1ドライバーのカルン・チャンドックが、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの最高峰LMP2クラスを戦うトックウィズ・モータースポーツとともに、ル・マン24時間に参戦する。
チャンドックは2012~15年にかけてJRMモータースポーツ、マーフィー・プロトタイプスからル・マンに出場したが、16年は参戦していないため、2年ぶりにル・マン復帰を果たす。
今回チャンドックの起用を発表したトックウィズは、2016-17年AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズでLMP3クラスチャンピオンを獲得し、ル・マンの自動招待枠を与えられた。
またチーム今季、昨年参戦したELMSのLMP3クラスから同LMP2クラスにステップアップしている。
ドライバーラインアップは昨年、ELMSで同チームのリジェJS P3・ニッサンをドライブしたナイジェル・ムーアとフィリプ・ハンソンのコンビに、チャンドックが加わる形となる。
あわせて今季リジェJS P217・ギブソンを導入したチームは、6月17~18日に行われるル・マンに向けて、同レースの前哨戦となるWEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間へスポット参戦することを発表。
これにより現在、実質的にオレカ07・ギブソンのワンメイクレースとなっているWECのLMP2クラスに、初めてオレカ以外のマシンが登場することになる。
また、チームは5月4~6日開催のWECスパ参戦に伴い、翌週5月12~14日に行われるELMS第2戦モンツァを欠場する予定だ。
チャンドックは「ル・マンという最高の舞台に戻れることを嬉しく思うよ」とコメントしている。
「チームオーナーのサイモン(・ムーア)から電話でオファーをもらった。彼らは経験豊富なドライバーを探していたんだ」
「ル・マンに挑むなら事前にレースに出る必要があることは明白だ」
「チームもそれを理解していて、ELMSモンツァの代わりに、より“本番”に近いWECスパに参戦するという判断をした」
チームは先週、シルバーストンでテストを実施。チャンドックもこれに参加してシート合わせを行なったが走行はせず。このため、チャンドックの新チームでの初走行は5月4日に行われるスパのフリー走行になる見込みだ。