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Kis-My-Ft2 玉森と藤ヶ谷、なぜ躍進? グループで培われたセルフプロデュース力

2017年04月21日 07:03  リアルサウンド

リアルサウンド

Kis-My-Ft2

 Kis-My-Ft2の玉森裕太と藤ヶ谷太輔が、『リバース』(TBS系)、『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(フジテレビ系)と、それぞれ話題作に出演。今夜、第2話を迎える『リバース』では、玉森がクールな高校教師役をナチュラルに演じており、好評を得ている。主演クラスのキャスト陣が集結した本作においても独特な存在感を光らせ、新たなファンを獲得する作品になるのではないかと期待されている。一方、『櫻子さんの~』は、4月23日に初回がオンエア。藤ヶ谷が自身初となるドM男子に扮することで注目を集めている。今、ふたりの活躍を支えているものは何か、芸能ライターの佐藤結衣氏が分析する。


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「セルフプロデュースする力、そして肩肘張らず役柄に向き合える余裕が身についたのではないでしょうか。キスマイはデビュー以来、芸人さん顔負けの過酷なロケに挑戦したり、『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)という冠番組をスタートさせたりと、“ジャニーズらしからぬ”という面で注目を集めてきました。たくさんのジャニーズアイドルがいるなかで、どうしたら生き残れるか。そんなシビアな視点と向き合い続けてきたのだと思います。特に『キスマイBUSAIKU!?』では、自分がいいと思ったシチュエーションをプロデュースして、演じてみせ、ダイレクトに評価を受ける。見ている方としては楽しいバラエティではありますが、彼らにとっては修行に近いものでしょう。しかし、そんな苦行を続けることで決して慢心することなく、なんでもトライしてみようという初心はそのまま成長し続けている。また、同番組ではランキングをつけることでグループ内での明確なキャラクターが生まれてきました。カッコいいのはもちろん、ちょっとズレたところも愛される玉森さん。いつでも女性をスマートにエスコートする藤ヶ谷さん。彼らがキスマイ内での王道のイケメン枠を確立してきました。そのキャラが定着した今だからこそ、玉森さんは自然な演技を、藤ヶ谷さんは今までになかった役どころに挑戦できるのではないでしょうか。キスマイは今、自分たちの強みを認識した上で、さらなる魅力開拓を目指しているように思います」


 たしかに、5月3日にリリースされる6thアルバム『MUSIC COLOSSEUM』には、「新たな"MUSIC"の形に挑んでいく」「キスマイの"攻め"の一手」というコピーが添えられている。キスマイらしさを築いた今だからこそ、新たな挑戦ができるということか。


「リード曲の『EXPLODE』は、体の中に響き渡るビートと疾走感のあるサウンドで、まさにキスマイらしい魅力が詰まった1曲。しかし、そこに甘んじることなく、ダンスの部分ではラグビーニュージーランド代表“ハカダンス”からインスピレーションを受けたという振り付けを取り入れています。そして、このアルバムで最もチャレンジングだと感じたのは、組曲『ボクらのミュージックコロシアム』ですね。メンバーが考案したというビジュアルを見たときには、思わず我が目を疑いました(笑)。舞祭組(千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、二階堂高嗣)の4人に関しては、グループ内の立ち位置としてバラエティの色が強く出るのは見慣れているのですが、玉森さん、藤ヶ谷さん、北山宏光さんの、いわゆる前列の3名が想像以上にはじけているのです。前列3名は、キスマイのアイドルらしさの象徴でした。しかし、それを崩しにかかっているということは、やはりキスマイが唯一無二のアイドルとして確立されてきた証なのでしょう。公式HPのスタッフブログに『“音を楽しむこと=音楽”の可能性を、とことん追求した作品』と書かれている通り、7人が遊び心を発揮する余裕が生まれたからこその作品だと思います」


 最新アルバムを携えて、5月からツアーもスタートするKis-My-Ft2。6月には北山の主演舞台も決定している。セルフプロデュースできるアイドルKis-My-Ft2の進化は、まだまだ止まらない。(竹上尋子)