エド・カーペンター・レーシングは、ロングビーチ戦で左手を骨折したJR.ヒルデブランドの代わりに今週末のバーバー戦に若手のザック・ビーチを起用することが明らかとなった。
今シーズン、チーム・ペンスキーに移籍したジョセフ・ニューガーデンの代わりにエド・カーペンター・レーシングのシートを獲得し、久々にフル参戦のチャンスを得たヒルデブランド。
しかし、ロングビーチ戦の最終ラップでミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)に追突され、ヒルデブランドは左手を骨折。先週の火曜日にインディアナポリスの病院で手術が行われた。
「先週火曜日に手術して以来、良い結果が出るようにすべてのことをやったけど、期待している結果にはならなかった。怪我の程度を考えるとまだリスクは高すぎるようだね」
「手術してくれたドクターたちは、すばらしい仕事をしてくれたよ。フェニックスにはコックピットに戻れるように最大限に集中してリハビリを続けているんだ」とヒルデブランド。
今週末のバーバー・モータースポーツパークでのレースでは、昨年インディ・ライツでシリーズ4位を獲得したザック・ビーチがヒルデブランドの代わりを務める。
ビーチは、インディ500でAJフォイト・レーシングからデビューする予定だったが、1カ月早くチャンスが回ることになった。
「真っ先に考えているのは、JRと彼の回復のことだよ。数年前に、僕も手を骨折して苦しんでいたので、彼に同情しているんだ。ほかの誰に対してもこんなことは望んでいないよ」
「初めてのレースをこんなかたちで迎えることをどのドライバーも望んでいないけど、JRのためにも機会を与えてくれたことを感謝している。わずかな時間でたくさん会得することがあるだろう。けど、JRだけでなくチームのためにも僕のベストを尽くせることに本当に興奮しているよ」とビーチはコメント。
オーナー兼ドライバーのエド・カーペンターは、「今週末、JRがクルマに乗らないのは残念だよ。しかし最善を尽くすよう集中しなければならない」
「ザックは僕たちが興味を持っていたドライバーなんだ。昨年のソノマでのテストで、印象的だったが何もしなかった。誰にとっても厳しい状況だけど、彼が素晴らしい仕事をするだろうとわかっているよ」と期待を語った。