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DIJON Racing スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2017年04月19日 18:43  AUTOSPORT web

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2017スーパーGT第1戦岡山 植毛 GT-R
2017年4月19日
プレスリリース

DIJON Racing スーパーGT第1戦(岡山) レースリポート
 2017年スーパーGTシリーズが岡山国際サーキット(岡山県美作市)で4月8日に開幕し、DIJON Racingは今年もGT300クラスに参戦。

 DIJON Racingのチーム体制は昨年から大きな変化は無く、マシンは昨年使用したニッサンGT-RニスモGT3を用い、メンテナンスは昨年に引き続きニルズレーシングファクトリーが担当。

 ドライバーは昨年の開幕戦と同じ布陣で、Takamori博士と田中勝輝のコンビとなった。

唯一変わったのはマシンカラーで、2017年はメインスポンサーの変更に伴い、マシンカラーは、昨年の鮮やかなピンク色から、地中海を思い起こす鮮やかなエメラルドグリーンへと一新し、車名も『植毛GT-R』と開幕前から大きな話題を集めていた。

■4月8日(土) 練習走行
 時折晴れ間が覗くまでに天候は回復していたが、路面は昨夜に降り注いだ雨の影響で全体的に濡れており、ウエット宣言が発せられた中、開幕戦の公式練習セッションが始まった。

 Takamori博士がウェットタイヤでコースインするも、路面コンディションが回復に向かっていたため、ピットイン後に暫く待機することに。その後、スリックタイヤに交換しで再びコースインするが、数周で赤旗が提示されセッション中断となったため、そのタイミングでドライバーは田中に交代する。

 大きなトラブルもなく公式練習を進めたDIJON RacingはGT300クラスの占有走行時間にTakamori博士が1分28秒641をマークし、23位でこのセッションを終了した。

■4月8日(土) 公式予選Q1
 予選が行われる午後には路面状況はドライコンディションとなり、GT300クラスの公式予選Q1セッションはスリックタイヤでのアタックとなる。しかし上空一面は重い雲に覆われており、今にも雨が降り出しそうな空模様となった。

 公式予選Q1を担当するのはTakamori博士。セッション開始とともにコースインし、入念にウォームアップ走行を行い、いざアタックラップへ。セクター1、2共に自己ベストを記録し、好記録が期待されるが、セクター3走行中に赤旗が掲示されたため、止む無くアタックを中断する事になる。

 コースオフ車両回収のため、予選Q1は中断されたが、残り時間10分で予選Q1が再開されるも、空からは無情にも霧雨が降り出し、コース全体は薄らと濡れた状態となりウエット宣言が発せられてしまう。

 雨量は少ないため、スリックタイヤをチョイスして、そのまま再度アタックに向かうが、先程までの路面コンディションとは状況が一変しており、Takamori博士は、マシンの操縦に苦心するが思うようにタイムを伸ばせず、1分28秒585で予選27位となった。

■4月9日(日) ウォームアップラン~決勝
 今期より午前中のフリー走行が無くなり、そのかわり決勝コースイン前のウォームアップランが20分間に延長されることとなった。

 決勝前ということでマシンのセットアップ確認、ピットストップシミュレーション等を入念に行い、順調にセッションを進めていったDIJON Racingだったが、セッション終盤、田中がドライブ中にヘアピンコーナーでGT300クラス車両と接触してしまう。

 マシン修復のために緊急ピットインするがメカニックの賢明な修復作業も実らず、ピットロード出口が閉鎖となるタイミングまでにマシンの修復が間に合わず、ピットスタートとなってしまった。

 決勝レースはフォーメーションラップ中に複数のGT500クラス車両にトラブルが発生しコース上にマシンを停めたため、赤旗中断となり、混乱した状況を抑えるためにレース進行はSCスタートで仕切り直されるという波乱のスタートとなった。

 これにより、レースは1周減算され、81周で争われることとなる。ピットスタートとなったTakamori博士はピットロード出口のシグナルがグリーンとなるタイミングでピットロードからコースインし、GT300クラス集団の最後方目指して走行する。

 なんとかGT500クラスを先導するセーフティーカ―がピットロードに侵入し、、いよいよ2017年の開幕戦がスタート間際に何とかGT300クラス最後方の集団に追いつくことに成功した。

 しかし、スタート後、わすか3周目にダブルヘアピン2個目出口でGT300車両がコンクリートウォールに激しく衝突するクラッシュが発生したため、再び車両回収の為にセーフティーカー(SC)が導入されることになる。

 レース序盤のSCが解除となった後は、コース上は大きな混乱もなくレースは淡々と進行する事に。その中、48号車はウォームアップ走行での接触に対するドライブスルーペナルティの裁定を消化するために、順位を落とす場面もあったが、Takamori博士は44周でピットインを行なうまでに23位まで順位を上げていた。

 残りのスティントを任された田中は追い上げを計っていたが、レース終盤に再びGT300車両と接触してしまう。トータル74周を走りきり、24位でチェッカーを受けるも、先の接触でペナルティとして決勝タイムにドライブスルー換算の34秒が加算されたため、DIJON Racingの開幕戦は25位という結果に終わった。