レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、今週末にテキサス州オースティンで行なわれるMotoGP第3戦アメリカGPで表彰台に上り、2016年に獲得したMotoGPクラスのタイトルを守る足固めにしたいと語っている。
マルケスがMotoGPクラスにデビューした2013年は、アメリカGPがカレンダーに加わった年でもある。以来マルケスはサーキット・オブ・ジ・アメリカズで4年連続ポール・トゥ・ウィンを飾ってきた。
しかしマルケスは2017年シーズン、苦しい戦いを続けている。開幕戦のカタールGPでは首位から大きく遅れて4位に終わり、次戦のアルゼンチンGPでは途中までトップを走行していたがスリップダウンしてリタイアとなった。
現在13ポイントを獲得し、ランキング8位のマルケスは、2戦連続優勝したヤマハのマーベリック・ビニャーレスからは37ポイント離されている。「もう少し安定的に」上位ランキングにいたいと話すマルケスは、アメリカGPでは最低でも表彰台に上る必要があるとしている。
「とにかく欲しいのは良い結果だし、テキサスは僕の好きなコースだ」とマルケス。
「優勝ということよりも、今年最初の表彰台を獲りに行きたい、ということだ」
「もう少し安定的に上位のランキングにいる必要がある。ビニャーレスがすでに2度優勝しているし、バレンティーノも2度表彰台に上っているからね。今年、モビスター・ヤマハのライダーふたりは、競争力の高い走りを見せている」
マルケスは「もしオースティンで勝てるチャンスが見えたらトライするよ。だけど、あくまでも可能性が見えたらの話だ。僕たちは、アルゼンチンGPでの失敗から学ばければいけない」
「走ってみての判断だ。でも、安定的なランキングに戻るためにも、表彰台は狙いに行くべきなんだ」
一方、ビニャーレスは、アメリカGPでオースティンを得意とするマルケスの走りをうまく阻止できるだろうと語っている。
「マルクがオースティンを本当に得意としているのは知っている。だけど僕の好きなコースでもあるんだよ」とビニャーレス。
「ここは普段から速く走れるコースなんだ」
「オースティンでのレースには(アルゼンチンと)同じ気持ちで臨むつもりだ。そして良いセットアップをする。僕たちには強力なマシンがあるし、あとはいかにして速く走るかだけを考える」
「それはできると思う。僕たちは頑張って仕事をするつもりだし、テキサスは僕が大好きなコースだ。ここではいつも、本当に良い感触で、ターンや高速コーナリング、ハードブレーキができているんだ」
「良い結果を出す自信は大いにあるよ」
現在ランキングトップのビニャーレスは、スズキ時代の過去2シーズン、オースティンでは9位と4位にとどまっている。