母の日を目前に控える中、楽天は4月19日、「ヒョウ柄好きお母さん」が多い都道府県別ランキングを発表した。
ランキングは楽天市場で41歳以上の女性の「ヒョウ柄」アイテムの購買額をもとに制作したもの。算出期間は2016年1月1日~12月31日。
青森県出身者の証言「友達のお母さんがヒョウ柄を着ていた」
それによると、楽天市場でヒョウ柄アイテムの購入額が最も多い県は、青森県。以下、2位:徳島県、3位:宮崎県、4位:鳥取県、5位:沖縄県と続く。「ヒョウ柄と言えば大阪!」というイメージがあるが、その大阪は23位と中々振るわない。
青森県といえば、本州の最北端にあり、大間マグロやリンゴが有名だ。ヒョウ柄のイメージは特にないが、ヒョウ柄の衣装で知られるシンガーソングライター、ピコ太郎さんの生みの親、古坂大魔王さんが青森出身だ。ということは、実際に県民のヒョウ柄着用率は高いのだろうか。
キャリコネニュースが青森県出身者に行った取材では、次のような声が寄せられた。ヒョウ柄のニーズは高いようだ。
「確かに友達のお母さんがヒョウ柄を着ていた記憶があります。意識してみると多いかもしれません。私自身も20代のころはネイルをヒョウ柄にしていました」(30代女性)
「普段はあまり身に着けてないけど、最近ヒョウ柄の靴を買おうか迷った!」(30代女性)
「うちのお母さんはヒョウ柄じゃないけどトラ柄のシャツを着てます」(20代女性)
その一方で、
「ヒョウ柄着てるってイメージはないなあ」(20代男性)」
「青森市はヒョウ柄とかアニマル柄のおばちゃんあんまりいないなぁ。灰色、からし色、茶色、目立ってえんじ色…大地カラーの地味目な感じ」(30代女性)
と言う人もいた。県内にある百貨店・衣料品店5店舗に尋ねたところ、全店舗から「ヒョウ柄のお客様はあまり見かけません」という回答を得た。ある店舗は「そもそもヒョウ柄のアイテムをそんなに置いていない」とも話す。
ヒョウ柄好きは青森県西部の特徴? 「気が強く行動力もありお祭り好きが多い」
青森県民はヒョウ柄好きと言えるのかイマイチ判別がつかないが、県民性に詳しいナンバーワン戦略研究所の矢野新一さんは「10年前も『ヒョウ柄が好きな県ランキング』で青森県が1位だった」と話す。当時、青森の衣料品店に聞いてみると「たしかにヒョウ柄アイテムの売れ行きがいい」と回答されたという。
青森県民は日本一無口で、テレビ視聴時間も長い。他県の雪国に比べ、雪が降ると外に出ない傾向があるという。そのためストレスが貯まりやすく「ストレス発散のために派手な服を買うのでは」と矢野さんは分析する。
「でも街中で実際にヒョウ柄を着ている人はそんなにいないんですよね。どうやら『買ったはいいが、恥ずかしくてタンスの中に入ったまま』の人が多いみたいです」
と「ヒョウ柄のオバチャン」がいない理由をこう推測。実店舗で購入するには抵抗があるためインターネットで購入する青森県民が多いのでは、とも話す。
またこの結果は、県西部(青森市・弘前市などの津軽地方)の特徴が強く出ていると言う。
「青森県東部(八戸などの南部地方)は控えめな人が多いんですが、西部は気が強く行動力もありお祭り好きが多い。そういう人は心理学的にも、ヒョウ柄などの派手な服を着て相手より強いことをアピールする傾向があります」
青森市にはねぶた祭りという大規模なお祭りもあり、派手好きなのも頷ける。意外な結果かと思いきや、納得の第1位なのかもしれない。