ルイス・ハミルトンは今週のF1バーレーンテストは、2017年タイヤを活用する上での「疑問」を解くにあたって、非常に重要な手がかりになると考えている。
2017年仕様ピレリタイヤのマネジメントに関してはライバルであるフェラーリの方が優れており、路面温度が高いコンディションや、最も柔らかいコンパウンドのタイヤを装着した状態では、メルセデスよりも好調な走りを見せている。
これらが要因となり、オーストラリアGPとバーレーンGPではフェラーリがレースを制することとなった。バーレーンGPでセバスチャン・ベッテルに敗北したハミルトンは、レース後に「今回のテストでは、やるべき仕事がいくつかある。次のレースでさらに上のポジションを得られるようにマシンを強化し、タイヤへの理解を深める」と話した。
ハミルトンはバーレーンで18日に走行を行い、チームメイトのバルテリ・ボッタスは19日にテストを引き継ぐ予定となっている。メルセデスは今シーズン、これまですべてのレースでポールポジションを獲得しており、1周のみのペースでは優位にある。しかしフェラーリはロングランのペースが速く、決勝レースでは力が拮抗している。
タイヤを自在に活用できれば、メルセデスは『W08』の全ポテンシャルをいかなる状況下でも発揮できるようになると、ハミルトンは考えている。
「マシンの出来が良いことは確かだ。ただ、決勝レースでタイヤをどう使うかにかかっている。特に気温が少し高めのときにね。でも(バーレーンGPでも)暑くはなく、どちらかと言えばかなり涼しかった。それが大きな疑問なんだ」
メルセデスのパフォーマンスは、燃料の積載量にも特に左右されるようだ。この問題に関して、ハミルトンはこう述べている。
「(レース)序盤は、マシンは大きくて重い塊のようで……そう、グリップの感触はまったく良いものではなく、よく滑っていた。その後、マシンが徐々に軽くなってくると、調子が良くなっていった。最後に新品タイヤに交換したら、まるで新しいブーツを履いたようで、予選のときのように動きが鋭くなった」
「どのみち、そこにポイントがあるんだと思うよ」