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セレイナ・アン、初ワンマンライブで見せた決意と成長 「いろんな“愛情”を音楽を通して描きたい」

2017年04月19日 13:02  リアルサウンド

リアルサウンド

セレイナ・アン

 1年間かけ、『ZIP!』(日本テレビ系)内のコーナー「あおぞらキャラバン」で47都道府県を旅したセレイナ・アン。各地で老若男女様々な人とふれあい、再び東京に帰ってきた彼女が、4月16日に恵比寿LIQUIDROOMにて開催された『ファーストワンマンライブ“ONE”』で弾き語り中心の「あおぞらキャラバン」では観られなかったバンドセットとともに、その成長ぶりを見せた。


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 この日はセレイナにとって初のワンマンライブとあり、長く応援する同世代のファンから、小さな子供を連れた親世代まで幅広い客層が集まった。待ちきれぬような観客の拍手に出迎えられ、ワンピースに身を包んだセレイナとバンドメンバーが登場。まずは「Sweet Sweet Love」を歌唱し、続いて飛び跳ねるように「Crazy」へ。初めてのワンマンライブへの喜びに顔をほころばせ、「By My Side」「So in Love」「My Own Way(Acoustic ver.)」と3曲続けて披露。歌唱後にセレイナは、付き合いたての「By My Side」、付き合っている時の「So in Love」、別れた後の「My Own Way」という“ラブストーリー仕立てのセットリスト”だったことを明かし、会場を沸かせた。


 MCでは「YouTubeに対する憧れが強かった」と語り、YouTubeに弾き語り動画をアップしたことから始まった自身のキャリアを振り返った。セレイナは音楽的ルーツが洋楽にあることを明かすと、ベン・E・キングの「Stand By Me」を弾き語りでカバー。続いてバンドセットで、エド・シーランの「Thinking Out Loud」を披露した。さらに観客とのコール&レスポンスを楽しみながら「We Are One」、ポジティブな「CHANGE」をキュートに歌い上げた。


 そしてスペシャルゲストとして、マット・キャブが登場。2人はこれまでも「#セレキャブ」としてツイキャスやライブなどで度々コラボレーションを披露しており、ファンの間ではお馴染みのコンビだ。この日はマットがセレイナを素直に褒めると、セレイナが涙ぐむ場面も。出会った当初はセレイナがマットに日本語を、マットがセレイナに英語を教えていたというエピソードで仲の良さをアピールすると、ジャスティン・ビーバーの「Love Yourself」をカバー。さらに2人のコラボ曲「Key To Your Heart」を披露し、それぞれが歌唱力の高さを見せつけた。

 セレイナは「あおぞらキャラバン」の旅を振り返り、「人と人、人と生き物……いろんな“愛情”を音楽を通して描きたい」と決意。そして、<晴れの日も雨の日も1日一歩ずつ進んでいこう>と自身が19歳だった当時の思いを真っ直ぐに書いた「19」を歌唱。本編最後は「あおぞらキャラバン」のテーマソング「青い空と私」で会場を盛り上げ、締めくくった。


 アンコール前にはフロア全体で「青い空と私」のサビ部分を合唱するというサプライズも。アンコールに登場したセレイナは「あおぞらキャラバン」を通じ、「近くにありすぎて気づけなかったものが見えた」と感慨深げに語ると、今後について「色んな感情を曲にしていきます」と笑顔を見せ、新曲「Piece of Me」を初披露した。そして最後はタオルを回しながら「That’s OK」を歌い上げ、会場の熱量を最高潮に。観客からのプレゼントを受け取ると、セレイナは名残惜しそうにステージを去っていった。


 前向きで感情表現豊かなセレイナの魅力が存分に発揮された、初めてのワンマンライブ。ライブを通じて、素直なキャラクターはもちろん、その人間性が表れた澄んだ歌声が、幅広い世代から支持されている理由であることを確信した。「あおぞらキャラバン」で各地を回り大きく成長したセレイナは、新たな一歩を踏み出したばかり。様々な“愛情”を今後どんな曲で表現していくのか、期待して見守りたい。(村上夏菜)