ロンドン警視庁は4月18日、フォース・インディアF1チーム代表のビジェイ・マリヤをロンドンで逮捕したと発表した。
マリヤは以前経営に携わり、2013年に経営破綻したキングフィッシャー航空の約9億ポンド(約1254億円)に上るとされる債務について、インド当局から指名手配を受けていた。
また、インド当局は今年2月、英国と結んでいる犯罪者引渡条約に基づき、マリヤの身柄引き渡しを正式に要請していた。
マリヤは所持していた外交パスポートが昨年4月に失効しており、逮捕状が発行されて以降はイギリス国内で生活。そのため、マリヤが2016年シーズン、F1の現場訪れたのはイギリスGPの1戦のみだった。
マリヤは昨年、インド当局の追求を“魔女狩り”と一蹴。「なにも隠すことはない」と明言していた。
イギリス当局に逮捕されたマリヤは、現地火曜日遅くにもウェストミンスター治安判事裁判所に出廷するとみられている。
ロンドン警視庁は声明のなかで次のように述べている。
「ロンドン警視庁の犯罪人引き渡し担当部署の警察官は、4月18日火曜日の朝、ビジャイ・マリヤを引き渡し令状により逮捕した」
「マリヤはインド当局から詐欺容疑がかけられており、インド当局の代理として逮捕した」
「マリヤはセントラルロンドンの警察署に出頭し逮捕され、4月18日遅くにウェストミンスター治安判事裁判所に出廷する予定だ」
声明が発表された後、マリヤはツイッターに「インドメディアのいつもの大騒ぎだ。引き渡し審問は予定通り行われる」と投稿している。