バーレーン・インターナショナル・サーキットで、18日、F1合同テストがスタートした。10チーム12人のドライバーが参加するなか、トップタイムを記録したのはメルセデスのルイス・ハミルトンだった。
午前のセッションは、コンテナがピットレーン終わりの危険な場所にとめられており、それを移動させるためにスタートが10分遅れた。
ハミルトンは午前セッションスタート約15分後に電気系のトラブルに見舞われ、コース上でマシンをストップ、赤旗を引き起こした。コースオフィシャルがマシンをピットに戻すのに約25分かかったものの、問題自体はすぐに解決し、コースに復帰し午前セッションで2番手。その後もロングランとショートランの両方を行いながら、合計97周を走行、ソフトタイヤで終盤に記録した1分31秒358でこの日のトップとなった。
フェラーリのサードドライバー、アントニオ・ジョビナッツィが0.626秒差で2番手。フェラーリからはセバスチャン・ベッテルも参加したが、彼はピレリの2018年タイヤのための作業に集中、開発パーツを装着することは許されていない。午後、ベッテルにエンジントラブルが発生して走行時間が減ったため、ピレリは他チームから同意を得て、ベッテルのみテストを3時間延長、21時まで走行を行った。
レッドブルのダニエル・リカルドは、午前にショートランのなかでスーパーソフトでトップタイムをマーク、そのタイムで総合3番手となった。午前には空力テスト、午後にはタイヤテストに取り組んでいたが、エンジントラブルのためターン1でストップ、テストを切り上げることになった。チームは夜の間にパワーユニット交換を行い、翌日のピエール・ガスリーの走行に備える。
ハースのロマン・グロージャンが4位。この日のグロージャンは、ブレンボのブレーキを変更するかどうかを判断するため、カーボン・インダストリーの新しいブレーキをテストした。
5位はウイリアムズのフェリペ・マッサ、チームメイトのランス・ストロールは7位に。6位はルノーのニコ・ヒュルケンベルグだった。
トロロッソからはF2ドライバーのショーン・ジェラエルが参加し8位タイムを記録した。午前、4周走ったところで電気系のトラブルでストップ、赤旗の原因となった。パワーユニットが交換され、コースに復帰したものの、午後には燃料切れでコース上に止まり、再び赤旗を出している。
9位のベッテルに続き、10位はフォース・インディアのアルフォンソ・セリス、11位はザウバーのマーカス・エリクソンだった。
マクラーレン・ホンダからはテスト&開発ドライバーのオリバー・ターベイが参加。午前、2周のインスタレーションの後にERSの水漏れが発見され、パワーユニット交換のため、午前中はそれ以上走れず。午後のセッション残り1時間というところでコースに復帰、合計17周を走行、タイムは12人中最下位となった。
テストは翌19日まで続けられる。