F1バーレーン合同テストが18日にスタート、マクラーレン・ホンダはテスト&開発ドライバーのオリバー・ターベイを起用した。しかしわずか2周のインスタレーションラップの後にパワーユニットにトラブルが見つかり、1日を通して合計17周を走行するにとどまった。
シミュレーター作業担当のターベイは、MCL32を初めてコース上で走らせ、相関精度のチェック等を行う予定だった。しかしセッションスタート直後にインスタレーションラップを2周行った後、ERSにトラブルが見つかり、パワーユニット全体を交換して調査を行うことになった。そのため、ターベイは午前セッションをノータイムのまま終えている。
17時にコースに復帰したターベイは2回の計測ランを行ったのみで一日の作業を終えた。周回数は合計17周、タイムは1分35秒011で、どちらもこの日参加した12人中最下位だった。
マクラーレンは、走行距離は限られていたものの、空力およびパワーユニットに関する貴重なデータを集めることができ、これを分析してテスト2日目のプログラムを決定すると述べている。
ホンダR&Dヘッドプリンシパルエンジニアの中村聡氏は、テスト初日を振り返り、次のように語った。
「バーレーンGPでトラブルが発生したため、今日は信頼性を改善するための作業を行いたいと思っていました。しかし残念ながら、インスタレーションラップを行った後にERSに水漏れの問題が発生しました。グランプリの週末に起きた問題と似たような場所です」
「今日の問題が先週(バーレーンGP)と同じものなのかどうかは現在調査中です。同時にこれらの問題が気候やサーキットレイアウトというバーレーンの特性に関連したものなのかどうかについても調査を行っています。ロシアGPの前に問題を解決するため、懸命に取り組んでいます」
「テスト初日にあまり周回することができなかったことにがっかりしていますし、オリバーが実際にマシンに乗る機会を最大限に生かせなかったことも残念です」
「ですがテストは明日、あと1日あります。信頼性とパフォーマンスの両面で開発を推し進めるため、できるだけ多くの周回を走ることを目指していきます」