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きもの学院を運営する「装いの道」が民事再生の適用申請、負債総額11億円

2017年04月19日 07:25  Fashionsnap.com

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 きもの学院「装道礼法きもの学院」を運営する「装いの道」が、4月14日付で民事再生法の適用を申請したことがわかった。負債総額は約11億円。

 「装いの道」は1964年8月24日に設立。着付けや礼法を学べる総合きもの教育校「装道礼法きもの学院」を全国に展開するほか、和装肌着の美容ブランドの展開や和装小物の製造・販売、着付けに関する書籍の出版を行うなど、呉服業界で50年以上にわたり歴史を築いてきた。帝国データバンクによれば、ピーク時の1993年4月期は年間売上高約68億円を計上していたが、近年の景気低迷や個人消費の減退などの煽りを受けて売上が落ち込み、2015年12月は約21億5100万円に減少。生徒数が伸び悩み、赤字計上が続いていた。
 担当弁護士のセンチュリー法律事務所 住田昌弘氏によると、同社は現在も事業を縮小せず通常通りに営業を継続。スポンサーについては複数社が名乗りをあげている状況で、選定は検討段階だという。
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