結婚に関して、ネットを見れば「夫はATM」とか「共働きでも家事は女が」などネガティブな話題が目立ち、心がカサカサしてくる今日この頃。はてな匿名ブログに4月14日、「『妻が可愛く見えて仕方が無い』の十年後」という記事が投稿され話題になっている。(文:okei)
新婚の頃は可愛く見えた妻も、10年経てば劣化して…という愚痴かと思いきや、そうではなかった。投稿者は2人の子ども(高校生と中学生)を持つ推定40代の男性で、のっけからこう飛ばす。
「結婚15年目。最初に書いてから十年、前回書いてから二年経ったが、相も変わらず妻が可愛く見えて仕方が無い」
ボディケアを頑張る妻に「何かフェロモンみたいなものでも出てるのだろうか」
いきなりノロケですか!と叫びたくなるのを抑えて読み進めると、40歳を過ぎた妻に対するベタ褒めがすごかった。妻はアンチエイジングに余念がない人らしく、シワやほうれい線は出ていない。「太ってきたのが悩み」と言うものの、夫は「中肉中背に見えるしガリガリよりは健康的でいい」と見る。子どもたちも「お母さん綺麗ね」と言われることから、夫の目がおかしいわけでもないようだ。
そもそも彼が最初に記事を投稿したのは10年前、結婚5年目で妻が30歳のとき。やはり「妻が可愛く見えて仕方ない」と言い募り、
「何かフェロモンみたいなものでも出てるのだろうか」
と、強烈に惹かれ続ける不思議をつぶやいている。本人に向かって「可愛い可愛い」を連呼し気持ち悪がられるほどだ。しかしまあ、30歳はまだ若い。そういう人もいるよねという時期だろう。
その8年後、結婚13年目に再び投稿。相変わらず妻にメロメロの男性。「あのときと全く変わらず、(中略)やっぱり妻が可愛く見えて仕方が無い」と書いている。可愛いと言い過ぎるとウソッぽくなるため週に一度くらいにしているというが、彼女はそのたび
「ありがとう。あなたの目にかかっているフィルターが無くならないといいけど」
と微笑んでくれるという。おお…愛され女の余裕のセリフ、一度でいいから言ってみたい。
「おれも周りから気持ち悪がられるから言わないけど結婚5年目嫁ラブ」
そして結婚15年目の今月、相も変わらずの冒頭のセリフである。決して嫌味な自慢の羅列ではなく、色々と客観的に考えてみたけれど、やっぱり「妻が可愛い!」という結論にしかならないところが微笑ましい。文面からピンクの花びらがひらひら舞っているようだった。
この投稿には、はてなブックマークが100以上つき、「いいなぁ」「春ですね」を始め、
「増田(※投稿者)が可愛いと思っているだけでなく、奥様と互いに会話しているのがよくわかって、とても素敵です。これからも、どうかお幸せに!」
など、支持コメントが数多く寄せられた。子どもにも良い影響ですという人もいて、筆者も同感だ。それにしても、思いっきりノロケ全開なのだが、ひがみこそすれ悪く言う人はほとんどいない。「寝取られエロ小説のプロローグ感ある」とコメントした人も、
「ちなみにおれも周りから気持ち悪がられるから言わないけど結婚5年目嫁ラブ」
とぶっちゃけ、これが人気コメント1位になっていた。なかには「妻はかわいいよ。一緒にいられて幸せ」と便乗ノロケする人も。
アラフィフの筆者に言わせると、40歳でも、美しい人は若い時とはまた違う色気と落ち着きがあり、その魅力はまだまだ衰えない。これから年を増すごとにアンチエイジングにもお金がかかるようになるが、投稿者はそんなことは気にしないだろう。この妻がいつまでも可愛いのは、何より夫の愛が炸裂し続け、言葉に出して妻を讃えているからだと察せられ、心が潤う思いがした。