元F1ドライバーで2016年からインディカーを戦うマックス・チルトンは、彼がインディカーでチャンピオン争いをするには2018年までかかると考えている。
昨シーズン、チップ・ガナッシ・レーシングからインディカー・デビューしたチルトン。トップ10フィニッシュは2度しかなく、シリーズ19位と厳しいデビューイヤーとなった。
2017年も同チームからインディカーに挑むチルトンだが、結果を出すことに慌ててはいないようだ。
「インディカーをどれだけ長く戦うかはわからないけど、計画を立てたいと思っているんだ。来年、みんなは『おー、彼の進歩を見ろよ』という年になると思っているよ」とチルトン。
「いつも3年が必要なんだ。初年度はある時点でスピードを見せるけど、多くの結果を残すことはできない。2年目はスピードを見せて、いくつか結果を残すだろう。3年目はいい結果ってね」
「イギリスF3の時は、3年目は上位にいて、チームメイトのダニエル・リカルドとポールポジションや勝利を争ったよ。GP2の3年目も2勝を挙げてチャンピオンシップを4位で終えた。3年は僕の学習スピードなんだ」
チルトンは、スコット・ディクソンとトニー・カナーン、そしてチャーリー・キンボールという合わせて705戦を戦っている強力のチームメイトたちと一緒に働くことで、多くを学んでいると語る。
「彼らはデータを共有し完全にオープンである点から見ても、僕のキャリアの中でベストのチームメイトたちだろうね。グリッドの前から後方まで僅差の厳しいスポーツだということは明らかさ。だから、進歩をするためには誰もが一緒に仕事をしなければならない」
「ジュニアカテゴリーのようにシェアを望まないことなんて何もないよ。なぜならチームメイトたちが最大の競争相手でもあるからね」とチルトン。
長期的には耐久レースにも目を向けているようだ。2015年にはニッサンのLMP1プロジェクトに関わっており、16歳だった2007年には兄のトム・チルトンとチームを組んで、ル・マン・シリーズのシルバーストン6時間レースで6位を獲得している。
「F1にいたときは、ジャーナリストたちにF1を続けないときの目標をいつも聞かれると、“ル・マン”と答えていたよ。ニッサンと契約したときはとても興奮したんだ。けど、それは本当のレーシングカーではなかったよね? だからもう一度やり直したいね」