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長期療養中の子どもの代わりに授業に出席するアバターロボット 子どものメンタルをサポート

2017年04月18日 22:04  Techable

Techable

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新年度、新学期が始まったが、長引く療養生活のため、学校や授業に出席できない子どもや若者もいる。欠席が続くことで寂しい思い、孤立感を抱え、心身両方に悪影響をもたらしかねない。
・ロボットが、欠席中の子どもの代わりに授業に出席
そこで、欠席している子どもの代わりに、アバターロボットを授業に出席させようという試みが、ノルウェーのスタートアップ「No Isolation 」によって取り組まれている。

それがWiFi、4G通信に対応の「AV1」というロボットで、2つのLEDライトの目が付いている。サイズは、26.8 cm x 17.5 cm x 12.9 cm、重さは約1kg。バッテリーは約8時間もつ。

モーター2つのほか、カメラ、スピーカー、マイクを搭載していて、自宅や病院にいる生徒と、学校のクラスとを双方向で結びつける。
・首が360度旋回、ライトの明滅で意思表示
ロボットは首を360度回転することができるので、クラス中を見回して様子を見たり、他のクラスメートとコミュニケーションすることもできる。

授業中に話したいことがある場合には、挙手する代わりに、ロボットのヘッド部分のライトが点滅して周囲に知らせる。逆に体調が優れないときには、ライトがブルーに変わって周囲の理解を促すようになっている。
・セキュリティ面にも配慮
ロボットの操作はすべて、スマートフォンやタブレットから遠隔操作が可能だ。セキュリティ面にも配慮されていて、すべてのデータ通信は暗号化されているほか、ロボット自身にはデータが蓄積されないようになっている。

子どもの健全な成長をサポートするため、このようにITテクノロジーを大いに活用していってほしいものだ。

No Isolation