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マキネン、新起用のラッピに期待。「ヤリスWRCのさらなる開発に必要」

2017年04月18日 19:33  AUTOSPORT web

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トミ・マキネン 2016年WRC第3戦メキシコ
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、2017年WRC世界ラリー選手権第6戦ポルトガルに3台目のトヨタ・ヤリスWRCを投入し、ドライバーに同チームのテストドライバーを務めるエサペッカ・ラッピを起用することを発表した。

 4月18日、TGRは5月18~21日に開催されるWRC第6戦ラリー・ド・ポルトガルに、ヤリ-マティ・ラトバラとユホ・ハンニネンの2名のレギュラードライバーに加えて、ラッピを3台目のトヨタ・ヤリスWRCのドライバーとして新たに起用することを発表。

 3台目のヤリスWRCを投入することで、実戦を通してのデータ収集を加速させ、さらなるマシン開発のスピードアップに期待している。

 今回の決定について、チーム代表を務めるトミ・マキネンは「我々はヤリスWRCの開発をさらに進める必要があり、エサペッカ(・ラッピ)はその重要な役割を担うことになる」と語った。

「エサペッカは、とても若くハングリー精神旺盛なドライバーだ」

「今回決定したヤリスWRCでの初めてのラリー参戦に向けて、十分なテスト走行をすることができたとは言えないが、彼なら全力を尽くしてやってくれるだろう」とニューカマーに期待を寄せている。

「彼の目標は、チームの目標と同じく、ラリーを完走し、出来る限り多くのデータを集めることだ」

「もちろん、通常のテスト走行から得られるものも多くあるが、実戦で手強いライバルたちを相手に競うことにより、さらに多くのことを得ることができるんだ」

「そのため、我々はエサペッカとヤンネを2017年のシリーズ中に複数回参戦させることを決めた。若いドライバーにチャンスを与えることも重要だからね」

 注目が集まるラッピのWRカーデビューとなるWRC第6戦ラリー・ド・ポルトガルが5月18日からスタートする。

 なお、WRC次戦の第5戦は4月27~30日にアルゼンチンで開催される。