2013年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されるほど、世界的に認知された和食。マイボイスは4月18日、「和食に関するアンケート調査」の結果を発表した。
調査は3月1日~5日に実施。1万1548人から回答を得た。「和食の嗜好度」を聞くと、好きと回答した人の割合は91.8%(「好き」「どちらかといえば好き」の合計)だった。このうち「好き」の比率を見ると、全体では66.7%だが、男性の20・30代では約5割と他の年代よりも低い。
男女ともに20代では「寿司」に続いて「から揚げ」が人気
「好きな和食のメニュー」を聞くと、「寿司」(78.6%)、「刺身」(71.6%)、「天ぷら」(70.1%)が上位に入った。男性では「うなぎ」や「とんかつ」、女性では「煮物」「炊き込みご飯、まぜご飯」などの比率が高く、好みには性差が見られた。
「寿司」に続く回答としては、男性20・30代では「から揚げ」が続く。女性20代では「から揚げ」のほかに「お好み焼き、たこ焼き」が2~3位にランクインしている。
「和食を食べるシーン、頻度」を聞くと、「夕食」が83.3%。「昼食」「外食」「旅行先」「朝食」が4~5割で続く。頻度を見ると、和食を毎日1回以上食べる人は6割弱だった。
「自宅で食べる和食の準備方法、食べる際の重視点」を聞くと「自分や家族の手作り」が89.1%、「お惣菜、お弁当」「料理の素やあわせ調味料などを利用して作る」の回答が3~4割となっている。重視点では、「栄養バランス」「野菜をたくさん食べる」「価格」「原材料」「季節感」「塩分控えめ」という回答が3~4割で上位を占める。
和食のイメージ「庶民的」「季節感がある」「ヘルシー」
「和食のイメージ」を聞くと、「庶民的」「季節感がある」「ヘルシー」「素朴」が4~5割で上位にランクインしている。「ヘルシー」や「季節感がある」の回答は女性が男性を15ポイントほど上回り、性差が見られる。とりわけ女性50代以上で比率が高い。
和食の魅力について回答者のコメントを見ると、以下のような考えが寄せられた。
・庶民的なものから高級感のあるものまで幅広くある(男性28歳)
・煮込み料理や炊き込みご飯など、野菜と肉、お米が料理の中でバランス良く摂取できること(女性28歳)
・味付けが濃くなくても、だしの旨味などでおいしく味わえるのが魅力(女性41歳)
・和食の素朴な味を少量、多種で楽しめるところがいい(男性73歳)