マネパ ランボルギーニ GT3 Press release
SUPER GT Rd.1
Okayama International Circuit RACE REPORT
TEAM JLOC
87号車 ショップチャンネル ランボルギーニ 細川慎弥 / 佐藤公哉
88号車 マネーパートナーズ ランボルギーニ 織戸学 / 平峰一貴
公式予選
日付:2017年4月8日(土)天候:曇り
予選結果:88号車5位、86号車7位観客動員数:9,700人
2台共にシングルグリッド獲得、決勝に期待
オフシーズンもあっという間に終了し岡山国際サーキットで今シーズンが開幕。肌寒く小雨も降るコンディションの中、公式練習では88号車が10位、87号車は13位でセッションを終えた。天候も改善せずむかえた午後の予選、Q1にて赤旗が出るも2台共にQ2進出。Q2でも再度赤旗が出る難しい状況の中で88号車5位、87号車7位と決勝に期待を持たせる結果となった。
87号車エンジニア平井成治コメント
公式練習で持ち込みセットの確認を行い車のバランスが悪くないことを確認。予選に向けて微調整を行い、Q1突破を目指した。Q1担当は佐藤選手、途中赤旗中断があったものの1’26.552というタイムをマークして7番手でQ1を通過した。Q2担当は細川選手。こちらも自己ベストを更新している周回で赤旗が提示されたものの、中断明けの1周目で1’26.484のタイムを出し7番手で予選を終えた。
87号車細川慎弥コメント
事前テストでセッティングもいい方向性がみつかっていたので走り出しから調子が良かった。予選も7位と今までにないくらいにいい手応えを感じた。
87号車佐藤公哉コメント
フリー走行からセットアップの感触は悪くなく、テストから抱えていた低速コーナーでのクリップ付近でのアンダーステアは軽減されていた。予選は赤旗が途中入るもタイヤのパフォーマンスを上手く使ってタイムを出せた。しかし、トラクションコントロールの介入が強すぎそのあたりのタイムロスがあった。
88号車エンジニア勝俣雅史コメント
前回の合同テスト結果でのセットアップを元に少し修正した持ち込みセット。そこから、フリーでさらにアジャストし、予選、決勝共にいいバランスを仕上げていった。Q1織戸選手の開始直後赤旗が発生するも確実な対応で10位にてQ1を突破、Q2では平峰選手のアタックにより5位を獲得。ドライバー2人のおかげで決勝では良い位置でのスタートとなった。
88号車織戸学コメント
抜きづらい岡山の予選順位はとても重要だ。僕らの作戦は、少しソフト目のタイヤでなるべく良い予選ポジションを狙うレース作戦を立てた。予選5番手とレースに向けて良いポジションを獲得できた。
88号車平峰一貴コメント
Q2担当、最高のアタックが出来るよう集中を高めて挑んだ。ターン7で若干タイムロスしてしまいましたが、5番手をマーク。その後、直ぐに赤旗が出てしまい再アタックはせずタイヤ温存に徹した。決勝に向けて5番手と良い位置からのスタートなので、とても決勝が待ち遠しい。
決勝レース
日付:2017年4月9日(日)天候:曇り
決勝結果:87号車11位、88号車19位
観客動員数:17,300人
87号車11位、88号車19位と好調な予選から残念な決勝結果に
前日夜にも雨が降りコースが濡れていたものの、レースフォーマットが変わり午後から走行開始の影響でスタート前には天候もベストコンディションに。決勝レース、スタート前から停車するGT500マシンが出るなどでセーフティーカースタートとなる中、2台とも順調なスタート。しかし、序盤に88号車はホイール関連トラブル、87号車もタイヤ選択やセッティング起因によるペース不足により大きく順位を落とす。その後、87号車は佐藤選手渾身の走りにより11位まで挽回、88号車もタイヤテストなど目標を切り替えた戦略をこなし19位にてレースフィニッシュとなった。
87号車エンジニア平井成治コメント
今年から日曜日のスケジュールに変更があり、スタート前に変更された20分間のウォーミングアップ走行で決勝に向けての確認及び準備を行う。フォーメーションラップ時に複数台の車両が止まってしまった為、通常のスタートでは無くSCスタートに変更された。スタート担当は細川選手が行いポジションキープを狙い走行を行うも競り合う相手のストレートスピードが速いため、なかなか思うような走行が出来なく前車に引っかかったタイミングの27周目にピットイン、佐藤選手に交代する。ペースは悪くないものの前車を抜く事が難しく、追い抜き後フリーで走る事が出来た時には前車との差を縮める事は出来ても追い抜くところまでいかなかった。
87号車細川慎弥コメント
かなり期待して始まったレースだったが、ストレートスピードがライバルに圧倒的に負けていることからポジションを落としてしまった。セッティング、タイヤ選択、作戦などを改めて考え直して富士に挑みたいと思う。
87号車佐藤公哉コメント
後半の約50周を担当。途中セーフティーカーを挟んだが最後までタイヤのパフォーマンスが大幅に落ちる事無く前を追いかけることができた。レース中もトラクションコントロールの介入が大きくバトル中にロスがあったので富士に向けて解決が必要だ。レース序盤は燃料が重い時のアンダーステアが強かったため左フロントタイヤを守る為に少し抑えたペースで走っていた。燃料が軽くなればまわりと同じか少し速いくらいなので重い時のパフォーマンスの底上げが最優先だと思う。
88号車エンジニア勝俣雅史コメント
スタートは織戸選手が担当。スタートの出だしもよくここからだと思った矢先にトラブルが発生しピットイン。この時点で我々の勝負権は失われてしまったが、次戦に向けてのデータ取りを行うことにプランを変更して、チェッカーまで走る事に切り替えた。大変悔しい思いだったが、ドライバーチームスタッフのすばやい反応と対応に感謝している。第二戦富士に向けてしっかり準備を進めていきたい。
88号車織戸学コメント
岡山ではメルセデスの速さが際立っていたが、僕らも十分に表彰台を狙えるレースを展開できた。しかし4周目にホイールが緩むトラブルにより緊急ピットイン。その際に周回遅れになり厳しい環境の中レースを諦めずに進めた。後半の平峰選手は今後のタイヤの方向性確認を行い、今後の確実なデータを得ることが出来た。とても残念なレースになったが、次戦富士では必ず今回の悔しさをバネにチームと優勝を目指したい。
88号車平峰一貴コメント
フォーメーションラップからGT500クラスによるトラブルが多発して、誰もが驚いている中、チームは何が起こっても対処出来る様に常に冷静を保っていた。そして決勝スタートとなり、僅か数周でトラブルが発生し織戸選手はピットイン。「開幕戦から何故!?」という気持ちだった。とても歯がゆい気持ちだったが、次戦へ向けてのデータ取りを進め、最後まで自身の仕事をやり通した。悔しい気持ちをバネにして、次戦も優勝を獲りに全力で戦いたい。
則竹功雄監督コメント
新たなシーズンを迎え、改めて多くの方々の支援に感謝申し上げます。本年度も2台のウラカンと戦う岡山国際サーキット。天候を心配しましたが、予選日、決勝日、何とかドライコンディションにて走る事が出来ました。とても期待に燃え予選アタック、ほぼ予定の範囲のポジション。決勝日、88号車については残念なことにホイールの緩み! 87号車については完走したものの期待外れ! 第1戦から、試練の連続! しかし、ドライバー、メカニック、共に良く頑張ってくれました。問題は既にチームも把握しており次戦に向け改善しています。第2戦を戦うのが、今から楽しみです。是非、多くの応援をTeamJLOCにお願い致します。本年は必ず目指す処に行けると思います。
Team JLOCについて
1994年にチーム設立、アジアで最も歴史と実績があるランボルギーニチーム。国内外ツーリングカーレースに出場を続け、2006年にはランボルギーニ社として初のルマン24時間出場をTeamJLOCは実現。その後もランボルギーニ一筋にてレース参戦。SuperGT、スーパートロフェオ、ドバイ24時間、セパン12時間などにおいて優勝含む多数の表彰台獲得と実績を積み重ねている。