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トヨタ、WRC欧州ラウンドに3台目のヤリスWRCを投入。16年WRC2王者を起用

2017年04月18日 17:43  AUTOSPORT web

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トヨタ・ヤリスWRCの3台目のドライバー/コ・ドライバーに決まったエサペッカ・ラッピ(右)とヤンネ・フェルム(左)
2017年WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、5月19日から開催されるWRC第6戦ポルトガルに2016年のWRC2チャンピオンであるエサペッカ・ラッピをエントリーさせると発表した。

 TGRは今季18年ぶりにWRCへ復帰。第1戦モンテカルロで表彰台を獲得すると、第2戦スウェーデンで総合優勝を飾るなど、これまでの4戦で優勝1回、表彰台3回と復帰初年度から好成績を残している。

 そんなチームでは現在、ヤリ-マティ・ラトバラとユホ・ハンニネンの2名がレギュラードライバーとしてトヨタ・ヤリスWRCをドライブしているが、第6戦ラリー・ド・ポルトガルでは3台目のWRカーを投入するとともに、チームのテストドライバーを務めるラッピを起用することとなった。

 ラッピは16年のWRC2でシリーズチャンピオンを獲得した若手有望株のひとり。17年シーズンを前にTGRに加入後、テストドライバーとしてトヨタ・ヤリスWRCをドライブしている。

 なおTGRは今回、ラッピを17年シーズン中に行われるヨーロッパラウンドに複数回参戦させると発表している。

「WRカーで参戦できる素晴らしいチャンスを得て、とてもうれしく思うよ」とラッピ。

「14年のラリー・フィンランドで、トミ(・マキネン代表)と豊田章男社長に会う機会があり、挨拶を交わしたが、まさか彼らのチームの一員として走ることができるとは思ってもいなかったよ」

「ヤリスWRCでのテスト走行は、それほど多くはできていないんだ。R5車両より、はるかに高性能で速いWRカーに適応するため、これから経験を積んでいかないとならない」

「しかし、一緒に走るヤンエ(・フェルム)と二人で着実に課題に立ち向かい、トラブルなく、ラリーを完走したいね」

「そうやって経験を積み上げながら、完走を重ねられれば、いつかポイントを獲得することができると思うんだ」と来月のデビューに向けて、意気込みを語った。