トップへ

日本初の量産EVスポーツカー開発を目指し京都のGLMが『G4』の量産計画発表

2017年04月18日 16:33  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2019年の量産を目指すGLM G4。0-100km/h加速は3.7秒、最高速250km/hを発揮する。
京都に本拠を置く電気自動車メーカーのGLMは、日本初のEVスーパーカーとして2019年の量産を目指す『GLM G4』を、想定価格4000万円で販売すると発表した。販売台数は1000台を目指す。

 GLMは、2010年にグリーンロードモータースとして生まれた電気自動車開発のベンチャー企業。京都大学のEV開発プロジェクト『京都電気自動車プロジェクト』を母体に、2014年には京都生まれの伝説的スポーツカー『トミーカイラZZ』をEVスポーツカーとしてリリースした実績をもち、2015年には世界的なモータースポーツイベントである、イギリスのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでトミーカイラZZを走らせた。

 そんなGLMが2019年の量産を目指し開発しているのが、日本初のEVスーパーカー『G4』。専用開発の高効率・高出力モーターを車両前後に2機搭載した四駆スーパーカーで、最高出力400kw/540馬力、最大トルク1000Nmを発揮。0-100km/h加速は3.7秒、最高速250km/h、航続距離は欧州の標準試験モードであるNEDCで400kmを実現する。

 また、外観はクーペスタイルながら、4ドアかつ4シーターを実現。スーパーカーのルーフラインを保ちつつ、4人の乗員がくつろげる快適な空間を確保しており、新時代のグランドツーリングカーとして開発を進めるという。

 今後GLM G4は、世界各地でのモーターショーやモータースポーツイベントに出展し、世界的にマーケティングを展開。また、大手自動車メーカーや協力会社からエンジニアが集まり、開発を加速。年内には試作車の走行テストを行い、2019年に量産化を目指す。想定価格は4000万円で、販売台数は1000台を目指しているという。

「約7年間、当社は自動車メーカーとしての実績を作ることに注力してきました。その上で『人々がワクワクするような時間を提供できる車』をつくることを掲げてきました」と語るのは、小間裕康GLM代表取締役社長。

「そして今、G4の開発で、一歩前に歩を進めようとしています。トミーカイラZZで目指したのは『童心に帰る、子どものように楽しめる時間を与えてくれる車』でした。一方でG4は『官能的な時間を与えてくれる車』を目指します」

「日常の喧騒から離れるため、かばんひとつで旅に出かけ、歴史に触れ、アートに触れ、音楽に触れ、食に触れ、一つまた豊かな時間を送る。そういったきっかけを与えてくれる車、そういった気持ちにさせてくれる車です。つまり、利便性だけではない、何か大事なものを気づかせてくれる車です。便利とは異なる官能的な世界を届けていきたい、そう心から思う次第です」

「当社がこうした取り組みを実現できるのも、日本に非常に優れた自動車技術があるからです。GLMは、そうした技術をもつ素晴らしい会社に支えられています。GLMはその高い技術を結集して、自動車の可能性を飛躍的に高めていきます。我々はG4を日本のテクノロジーショーケースとなる作品として世に送り出し、日本の素晴らしい技術が世界各国の自動車に組み込まれる、そんな未来を描いています」