北野武監督の映画『アウトレイジ 最終章』の公開日が10月7日に決定。あわせて追加キャストと特報、ティザービジュアルが公開された。
裏社会に生きる男たちの抗争を描く『アウトレイジ』シリーズの最終作となる同作。花菱会の花田が韓国出張中に日本と韓国を牛耳るフィクサー・張会長の手下を殺したこときっかけに、韓国のフィクサーと関西の花菱会が一触即発の状態になり、花菱会の内紛が勃発する中、韓国で張会長の下にいた大友が日本に戻ってくるというあらすじだ。
これまでの発表では、関東の山王会と花菱会の抗争後に韓国に渡った大友役ののビートたけしをはじめ、花菱会の幹部・西野役の西田敏行、中田役の塩見三省、山王会に所属する白山役の名高達男、五味役の光石研、組織を追う刑事・平山役の中村育二、繁田役の松重豊、張会長の側近・李役の白竜ら、前作からのキャストの出演が明らかになっていた。
今回出演が発表されたのはシリーズ初参加となる新キャスト。大友を慕う韓国・済州島グループの市川役に大森南朋、花菱会の花田役にピエール瀧、花菱会の若頭補佐・森島役に岸部一徳、花菱会の新会長・野村役に大杉漣、花田の手下・丸山役に原田泰造、山王会・木村組の吉岡役に池内博之がキャスティングされている。
北野監督の作品にこれまでも出演している大森は、『アウトレイジ 最終章』への出演について「念願叶ってバイオレンス。念願叶ってアウトレイジ。もうこんな幸せな事はありません」と喜びを語っているほか、初めて北野作品に出演するピエール瀧は「全スタッフの見事なチームワーク、痺れるような本番の緊張感、そして時折垣間見ることができた監督の作品への姿勢と愛情、どれもが自分にとって素晴らしい体験でした。顔面世界遺産とも言える役者陣の“バトル”は、とにかく必見です(笑)」とのコメントを寄せている。
公開された特報では、身体に刺青をしたピエール瀧をはじめ、大森南朋、西田敏行、松重豊、大杉漣、光石研、池内博之、岸部一徳らの姿が次々に映し出されるほか、ビートたけし演じる大友が銃を撃つシーンや「済んだと思うなよ」と話す様子などが確認できる。
■大森南朋のコメント
役者を始めた頃からずっと北野監督の映画に憧れていました。
これまでも『Dolls [ドールズ]』『アキレスと亀』と2作品でお世話になってます。
そして今回は、念願叶ってバイオレンス。念願叶ってアウトレイジ。
もうこんな幸せな事はありません。
北野組の撮影現場、たけしさんの横で「あぁ オレ 今 夢が叶ってるぅぅ」ってスゲェ小さい声で呟いてましたもん。
■ピエール瀧のコメント
初めて北野組に参加させていただきました、ピエール瀧です。
全スタッフの見事なチームワーク、痺れるような本番の緊張感、そして時折垣間見ることができた監督の作品への姿勢と愛情、どれもが自分にとって素晴らしい体験でした。
顔面世界遺産とも言える役者陣の“顔バトル”は、とにかく必見です(笑)
■大杉漣のコメント
24年前の『ソナチネ』が、初めての北野映画でした。
ちょうど今回の出演で10本目になりますが、常連などと思ったことはありません。
やはり作品は、ひとつひとつなのだと痛感します。北野組のあの独特な緊張感と世界観はたまりません。
また味わいたくなるのは僕だけではないはずです。
■原田泰造のコメント
念願の北野組、それも大ファンであるアウトレイジに出演する事が決まった時、嬉しさのあまり雄叫びを上げていました。
現場では北野監督の包容力がとても大きく、夢見心地と緊張感が入り混じった味わったことのない気分で撮影に臨ませて頂きました。
僕も皆さん同様暴走しております!公開を楽しみにしていてください!
■池内博之のコメント
自分が俳優としてデビューしてから、北野作品に出演する事は自分の目標でもありましたので、決まった時は本当に嬉しくびっくりしました。
現場は、スタッフ、キャストのとてつもない、いい緊張感が、リハから流れていて本番一発。
テンポの速い撮影で、あっという間に終わるんです。
たまに北野監督から演出上の指示がある以外は自由に演じさせてもらえるのですが本気でやらないと見透かされてそうで、ある意味怖かったですね。
なので1カット1カットを全力で生きないといけないという思いが凄くありました。
■岸部一徳のコメント
『座頭市』以来、久しぶりに参加しました。
北野組の優しさ、静けさ、心地よさを感じた現場でした。
言葉を使わない人間への愛情、そんなたけし映画が僕は好きです。