先日のガールズちゃんねるに立った「大人になって逆に苦手になったこと」というトピック。ここに集まったコメントでやたらと目立っていたのは「人とのコミュニケーション」というもの。
「人と話すのが苦手になった」という人は、「大人になって色々考えすぎて自然に喋れなくなった」とその胸の内を書き込んでいる。またある人は友達付き合いすら煩わしくなったとし、
「友達との食事とか、家に遊びに行くとかがメンドイ。昔は楽しみで数日前から浮かれてたけど、アラサーになった今は約束の日が近付くにつれて憂鬱になってくる」
とコメントしている。「職場の人と必要以上に関わりたくない」や「PTAの集まりが嫌」などではなく、自分で選べる"友人"との付き合いすら苦手になってくるとは……。(文:みゆくらけん)
人付き合いが苦手になったのはネットの影響も?
他にも、「色んな人と仲良くなること。小学生のころは誰とでも遊んでたのに」というものや、「人前で話すこと。昔は生徒会に入っていて平気だったのに今は緊張で震える」などという声が挙がった。大人になって苦手になった人では「同世代の同性」「実母」「老人」という声の他、「人間」というなんとも心配な声も。
皆、本当に人付き合いに疲れているなァとつくづく感じる。キャリコネニュースでは先日も「『人付き合いの楽しさがわからない』に共感する声多数」という記事を掲載したが、「昔に比べて今は人付き合いが楽しくない」というトピ主に共感する多数のコメントが印象的だった。
子ども時代や学生時代に比べ、大人になってからの人付き合いが大変になるのはある程度は仕方ない。好きな人ばかりとつるんでいられないし、相手の顔色を窺う場面も多くなるだろう。しかし、友人や恋人すら「あんまりいらない」「面倒くさい」と感じる人が増えたのは、今の時代特有の空気だと思う。
そうなるのはやはり、ネットの影響が大きいのではないだろうか。人と直接会わなくても交流できるSNS、誰かに聞きたいことや調べたいこと、欲しい情報もネットで簡単に手に入る。悩み事だってQ&Aサイトが解決してくれる。こうにもなってしまうと、わざわざ人に会って話す必要性が薄まるのも当然なのかもしれない。
「プール大好きだったのに入らなくなった。年々潔癖度がひどくなっていく」
本題に戻ろう。他に「大人になって逆に苦手になったもの」で多く挙がった声は、なんといっても「虫」。
「なんでバッタとか余裕だったんだろう」
「トンボとか好きだったのに。なんだろ、あの目キモい」
「園児の頃に集めてたダンゴムシを今、手渡されたら卒倒する」
確かに大人になっても虫と友達でい続けられる人は少ない。筆者もそう。昔から得意ではなかったが、今なんか蝶やテントウ虫にすらビビってしまう。田舎暮らしは絶対に無理である。また、プールや温泉など他人と共同で入る施設が苦手になったという声も多い。
「プール大好きだったのに入らなくなった。年々潔癖度がひどくなっていく」
「なぜか分からないけど、急に不特定多数の人が使う温泉とかスパを汚いと感じるようになってしまった…前はあんなに好きだったのに」
これはわかる!昔はそんなに気にならなかったのに、歳を重ねるほどに苦手になっていく。温泉など特にそうで、本来体を洗って清潔になる場なのに、逆に汚している気分にすらなってしまう。"大浴場=不潔"なイメージが頭から離れず、今では部屋付きのお風呂にしか安心して入れない(それも新しい浴槽のみ)。癒しとはほど遠い。
他に苦手になったものとして声が挙がったものには、「ブランコ」「絶叫マシン」「お祭り」「大きなショッピングモール」「ラーメン」「肉の脂身」など。刺激より安らぎ、こってりよりあっさりを好むように変化しているということか。老化現象といえばそれまでだが、なんか本当に皆、疲れているなァ。