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香川照之の顔芸 & 土下座に期待! 『小さな巨人』は『半沢直樹』を超える名作となるか

2017年04月17日 18:03  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)TBS

 SMAP解散後初の連続ドラマ主演となった木村拓哉や、浅野忠信、竹内結子、松山ケンイチ、木村文乃らの共演で話題となり、前クールの連続ドラマの中で平均視聴率第1位を獲得した『A LIFE~愛しき人~』。その後を受けて昨夜4月16日から放送が始まった、長谷川博己主演のTBS日曜劇場『小さな巨人』は、初回平均視聴率13.7%の好スタートを記録した。


参考:吉田羊、日曜劇場『小さな巨人』第2話にゲスト出演 「自分の役割をきちんと果たしたい」


 同ドラマの主人公は、長谷川演じる警視庁捜査一課強行班1係長の香坂真一郎。香坂は捜査一課長を目指すエリート刑事だったが、前捜査一課長で今は所轄の署長である三笠(春風亭昇太)との会食後に行った、ある飲酒運転疑惑に関する取り調べが原因で、所轄への異動を命じられてしまう。


 第1話では、その取り調べにも関連する、日本経済のトップに立つIT企業ゴーンバンク社社長・中田和正(桂文枝)の誘拐事件を中心に、長谷川演じる刑事課課長代理の香坂や、安田顕演じる刑事課刑事巡査部長の渡部ら芝署の所轄刑事たちと、香川照之演じる現・捜査一課長の小野田、岡田将生演じる香坂の元部下で警視庁捜査一課長付運転担当の山田ら警視庁の人間たちが、対立しながら、それぞれの信条や思惑をもとに、捜査に挑む模様が描かれた。


 “警視庁vs所轄”という、巨大組織・警察内部での対立が大きなテーマとして掲げられている同ドラマ。それまで所轄刑事に対してぞんざいな扱いを行ってきた香坂が、その所轄に異動させられ、部下だった小野田ら元同僚たちから同様の扱いを受けながらも、所轄刑事として“覚悟”を持って捜査に挑む。捜査一課長の小野寺に宣戦布告するラストは、まさにこれからの展開を期待させる幕切れだった。おそらく、長谷川と香川の対立が今後の展開の中心になることが予想されるが、長谷川と岡田、長谷川と安田といった組み合わせが今後どのような化学反応を生み出すか、そしてヒロインの芳根京子が物語の中心にどう絡んでいくるのかが気になるところだ。


 そして第1話の放送を終え、TwitterなどSNSで話題になっているのが、同じ日曜劇場枠で放送された堺雅人主演『半沢直樹』との比較だ。『小さな巨人』には、『半沢直樹』で演出を担当した福澤克雄が監修に、脚本を手がけた八津弘幸が脚本協力としてそれぞれ参加しているのに加え、香川照之、手塚とおる、駿河太郎といった『半沢直樹』でインパクトを残したキャスト陣が、一癖も二癖もある役柄で登場している。


 とりわけ印象的だったのは、『半沢直樹』や同じ池井戸潤原作の日曜劇場『ルーズヴェルト・ゲーム』などで強烈な“顔芸”を披露してきた香川照之だ。もちろん制作陣も意識しているはずで、クローズアップのカットがやたら多く、画面に香川が出てくるたびに「くるぞくるぞ…!」と思わずにはいられなかった。第1話の香川の“顔芸”は比較的大人しめな印象だったが、長谷川演じる香坂との対立が明確になった今後は、その“顔芸”がよりエスカレートするのは間違いないだろう。


 『半沢直樹』の最終話では、香川演じる大和田常務が、堺雅人演じる半沢直樹に土下座する伝説のシーンが生まれたが、『小さな巨人』の第1話では、長谷川演じる香坂が香川演じる小野田に土下座をするシーンも。果たして香川は、『小さな巨人』でも土下座を披露することになるのだろうか……。(宮川翔)