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ヘンリー王子、母ダイアナ妃の死で「感情を押し殺した」 兄らの指摘で問題に気づく

2017年04月17日 16:45  Techinsight Japan

Techinsight Japan

母の死に、酷い衝撃を受けたヘンリー王子(出典:https://www.instagram.com/kensingtonroyal)
愛情深い母ダイアナ妃に育てられ、幸せな子供時代を過ごせたという英ヘンリー王子。しかし母と父チャールズ皇太子は離婚し、ダイアナ妃はその後ボーイフレンドと滞在していたフランスで交通事故に遭い命を落とした。当時、王子のショックは大変大きかったものの、その後約20年にもわたり悲しみと苦悩を押し殺したままの生活は精神面にも大打撃を与えたという。

このほどヘンリー王子(32)がポッドキャスト『Bryony Gordon's Mad World』に登場。そこで母ダイアナ妃(享年36)の死去後を振り返り、こう話した。

「母を亡くしたのは、僕が12歳の頃でした。」

英国の王子であるがゆえに、母の死後の生活を含め全てに注目が集まったというヘンリー王子。それゆえに辛い気持ちを胸に秘めたまま大人になったという王子は、このように明かしている。

「母の死について、まるで考えない。そう、考えることを拒否して僕はあの経験を乗り越えたんです。考えたところで何かが変わるワケじゃない…そういう思いもありました。考えたって辛くなるだけ。母は帰ってこないのですから。」

そこでヘンリー王子は20代後半になるまで「大丈夫」「平気」といった態度を貫いたという。

「そう、典型的なハタチ、25歳、28歳の青年。いかにも人生を謳歌している青年だったのです。」
「ですが12歳で母を亡くし、全ての感情を20年間も押し殺してきました。当然私生活にも、そして仕事にもずいぶん深刻な影響があったことは間違いありません。」

しかし3年前のこと、ヘンリー王子の異変に気付いた兄ウィリアム王子を含む関係者達が「なんとかしなきゃダメだ」「『自分が(母の死などに)まるで影響を受けていない』と思うことは普通じゃない」と指摘。そこで胸のうちを明かし初めて自分の問題の深刻さに気付き、30歳になる頃には同じような悲しみを抱える人達とも「話ができるようになった」そうだ。

この経験からヘンリー王子はセラピーがいかに大事なのかを実感。「アドバイスが必要なのではなく、話を聞いてもらいたいだけの時もありますね」という王子は、時にはボクシングなどで思いを発散しているという。

そしてヘンリー王子は、兄らと共にメンタルヘルス問題に取り組む団体「Heads Together」を設立。その他多くのチャリティにも積極的に参加し、英国民に愛される素晴らしい王子に成長した。明るくヤンチャと言われた王子も、胸に大きな悲しみを秘めていたこと、それを人に話し救われたという告白は、悩みを抱えながら助けを求められずにいる人達にとって大きな励みになりそうだ。

出典:https://www.instagram.com/kensingtonroyal
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)