F.C.C. TSRホンダ ル・マン24時間耐久ロードレース
予選7番手スタート、決勝は5位でフィニッシュ!
世界ランキングは4位に浮上。
第40回を数える2016-2017EWC世界耐久選手権シリーズ第2戦ル・マン24時間耐久ロードレースの決勝レースは、定刻通り、4月15日(土)15時(現地時間)に始まった。F.C.C. TSR Hondaのスタートライダーはグレッグ・ブラックが務め、好スタートからレース序盤は5位~6位付近でレースを進める。
しかし、ティゾンに交代するピット作業でブレーキにトラブルが発生し、1分17秒もの時間を費やしてしまう。さらに1台にかわされたものの、ペースを取り戻したティゾンは、6位でダミアンにバトンタッチ。5位に順位くを上げると、再びグレッグもプッシュして4位に浮上、トップ3台を追いかける。
次のピット作業で再び手間取り、1分33秒もの時間を使ってしまう。作業を終えてコースに7位で戻ったティゾンは、その後のダミアン、グレッグとルーティン周回をこなして、ピット作業も50秒前後でこなしながら、5~7番手をキープして戦いを続ける。ボーナスポイントの対象となる8時間経過時点では5位となる。その間もピット内ではトラブルについての対応を検討ていたが、4位に浮上していた400周目頃のピットワークでは、ブレーキキャリパーを交換するなど、2分以上ロスしてしまった。
その後のピットワークも連続してタイムを費やしてしまい、順位は5位だがトップ差が広がってしまった。しかし、ライダーたちの走りで挽回を見せ、520周にはついに3位まで順位を上げることに成功したのだ。前後には強力な年間参戦チームに挟まれる順位で走行を続けるが、周回も600周を数える終盤戦、再びブレーキキャリパーを交換した後は、トラブルも収まったが、前車とはラップされる5番手のポジションとなった。
後続は周回も離れていることもあり、その後は前車を追走するが、結果的には5位のポジションでチェッカーを受けることができた。また、12時間以上24時間までの耐久レースでは、8時間毎にボーナスポイントが与えられるが、今回は8時間で5位(6pt)、16時間経過時点で3位(8pt)の選手権ボーナスポイントを獲得。5位の正式ポイント21と合わせ、総計67ポイントとランキング4位へと浮上した。
今回は、メカニカルなトラブルによるピット作業の大きなタイムロスをライダーたちの懸命な走りで挽回し、さらにチーム一眼となってできる限りそれに応える、というチームワークの結果であると確信している。次回EWC第3戦オッシャースレーベン(ドイツ)8時間耐久レースは、5月20日(土)14時スタート22時ゴール(現地時間)の予定で行われる。