4月16日、FIAはACOフランス西部自動車クラブとの契約を延長。2020年まで共同でWEC世界選手権を開催していくと発表した。
今回延長された契約は2018~20年までの3年間。これにより、FIAとACOは世界選手権としてWECが“復活”した2012年から8年連続で共同プロモーターを務めることとなる。
FIA代表のジャン・トッドは「物事が上手くいっている時は、さらに改善を施し、前進することが正しい選択肢だ」とコメントしている。
「耐久レースはモータースポーツの歴史にとっても欠かすことができないものだ」
「FIAとACOが、より密接に協力していくことを楽しみにしている」
なお、トッドは今回の契約延長が予定通りに行われたものではないとも強調している。WECの最高峰クラスであるLMP1-Hでは、2016年限りでアウディが撤退したため、2017年はトヨタとポルシェの2メーカーのみの争いとなっている。
「モータースポーツに限らず、スポーツ界では参加者が入れ替わることは日常茶飯事だ」とトッド。
「FIAとACOは、WECに参戦するマニュファクチャラーが長く留まるよう、そして願わくば新規参入が増えるように努力を続けていく」
「そのためにもレギュレーションの改善と、コスト削減の努力は必要不可欠だ」
WEC代表のジェラルド・ヌブーは、FIAとACOが交わした契約のなかにLMP1クラスには最低でも3メーカーの参戦が必要との項目は含まれていないと強調した。
ヌブーは「(LMP1クラスは)2メーカーで争っている時の方が多かった。世界選手権として復活した初年度の2012年も(トヨタとアウディの)2メーカーのみで争っていたんだ」と述べている。