4月16日に決勝レースが行われたWEC世界耐久選手権第1戦シルバーストンで、マシンを大破させる大クラッシュを演じたTOYOTA GAZOO Racingのホセ-マリア・ロペスは、検査の結果、すべて問題ないとの診断を受けた。
今年からWECにフル参戦し、トヨタの7号車TS050ハイブリッドをドライブしているロペス。そのデビュー戦となったシルバーストンでは、レース開始から4時間後にコプス(9コーナー)への進入で濡れた路面に足をすくわれコースオフ。
ロペスの操るマシンは、スピードを落とせないまま、タイヤバリアに激突。マシンはフロント部分が大破してしまった。
また、ロペス自身に目立った外傷はなく、クラッシュ後も自走でピットへ戻ろうと試みていたが、一定以上の衝撃が加わると点灯する“メディカル・ライト”が起動していたため、検査のため病院に搬送されていた。
「激しい衝撃で、若干の痛みを感じた」というロペスは、医師による診断の結果、大きな問題はみつからなかったという。
ロペスは「序盤のマイク(・コンウェイ)の走行中に(マシンに)サスペンショントラブルがあった。そのあとのカムイ(小林可夢偉)も苦しい走行を続けていて、挽回しようと思っていた」とクラッシュの状況を振り返る。
「しかし、僕が走行を始めると雨が降りはじめ、コーナーへの進入でマシンの挙動が乱れてしまった。サスペンションに起因するトラブルと、ウエットコンディションが重なって、リヤタイヤが縁石に乗り上げた時にコントロールを失ってしまったんだ」
「次戦の(第2戦)スパ(・フランコルシャン)では挽回するべく頑張っていく」
なお、クラッシュによりマシンフロント部分が大破した7号車トヨタは、レース中に修理を終わらせ、コースへ復帰。総合23位、クラス5位でチェッカーを受けている。