F2開幕戦第1戦バーレーンGPの決勝レース2が4月16日に行われ、レースは劇的な展開を見せ、プレマのシャルル・ルクレールがトップでチェッカーを受けた。
日本の松下信治(ART)は前日のレース1で8番手を獲得し、リバースグリッドのレース2ではトップからスタートする予定だったが、メカニカルトラブルのためピットスタートを余儀なくされた。
ポールポジションはルカ・ギオット(ロシアン・タイム)。決勝レース2は23周のスプリントレースで行われる。
レースがスタートし、タイトな1コーナーは大きな混乱がなかったものの、4コーナー出口でノーマン・ナト(アーデン)とオリバー・ローランド(DAMS)が接触、ナトは右リヤタイヤをパンクしスピン、そのままリタイヤとなった。
レースは1周目からセーフティカー(SC)が導入された。破損したパーツを踏んだのか、セルジオ・セッテ・カマラ(MP)もパンクし、SC先導中にピットイン。
4周目、レースはギオットが先導する形で再開。ギオットがファステストタイムを記録しながら逃げる展開のなか、レース1の優勝者、7番手スタートのアルテム・マルケロフ(ロシアン・タイム)はソフトタイヤで表彰台圏内まで順位を上げ、9周目にピットインし、タイヤをミディアムに交換。その頃、ルクレールがトップのギオットをパスし、後ろを引き離す。
14周目にルクレールはピットイン。タイヤをミディアムからソフトに交換した後、15番手を走行していたマルケロフの前でコースに復帰。新品ソフトタイヤでペースを大幅に上げ、上位を追う。
レースも終わりに近づいてきた21周目の段階で、ルクレールは3番手まで順位を上げ、前方で激しいトップ争いを繰り広げるギオットとローランドを狙う。
22周目にギオットはローランドをパスしてトップに躍り出る。しかし、最終ラップ、ギオットとローランドのバトルの隙をついて追い上げたルクレールが2台をオーバーテイク。1コーナーでローランドを、3コーナーでギオットがタイヤスモークを上げてラインを外したところを逃さず並びかかり、昨年のGP3チャンピオンの19歳のルーキーがレース2のスプリントレースを制してF2初優勝を飾った。
ピットレーンからスタートした日本の松下は大きな見せどころは作れず、14番手に終わった。チャンピオンシップはルクレールが36ポイントと大きくリード、続くマルケロフは28ポイント。松下は4ポイントでランキング10位に付けている。