就職で面接を受ける際、採用担当者から趣味を聞かれることがある。あまり正直に話しすぎると、会社から警戒されてしまうかもしれない。
とあるツイッターユーザーが4月12日にした投稿が話題だ。趣味で同人誌制作をしていることを面接で話したところ、採用担当者から
「会社にとって不利益にならないものであることを事前に確認させてもらってからやってもらう」
と言われたという。投稿者は、
「個人の表現活動を会社が縛る発想がさらりと出るって凄いな。もはや、面白いわ」
と呆れている。
「24時間会社に献身せよ、といった発想ですね」
この投稿は約1万1000件リツイートされたほか、トゥギャッターでもまとめられて拡散。投稿者は後に、「過去一番雑に面接後会社を追い出された」と書いており、面接は途中で打ち切りになったようだ。
ネットでは、「人の趣味にあれこれ言われる筋合いは無い」など、続々と批判が相次いだ。
「なんだよその会社 人の趣味まで縛り付けるのかよ 最近の会社はブラック過ぎてダークマター企業だな」
「個人の表現活動を採用の可否基準もはや違憲レベルかもしれません」
確かに、趣味の活動まで監視されてはたまらない。「24時間会社に献身せよ、といった発想ですね」というコメントもあった。
ただ、同人活動は通常は一人で完結する趣味ではない。そのため、会社が警戒するのは当然、という意見もある。
「アホな炎上案件が所属企業に及ぶのを見ていると、そのくらい注意しないとヤバい、というのもあるなーと」
ほかにも、「会社に所属しているから知り得た情報が記載されていないかなど、その本が発端となって会社がリスクを負う可能性がある」と、会社側の立場に理解を示すコメントもあった。
「会社公認でやりたかったのか?わざわざ伝えるという事がよくわからない」
実際に、「私もホームページとかブログとかやってた時にチェックされたことがある」など、趣味の活動を会社から内容を確認されたというエピソードが寄せられている。
「その昔、某メーカ勤めのラノベ作家が会社に書いていることがばれて、役員会議で発刊内容をチェックされることはありましたよ」
こうした事例もあることから、「会社の面接で同人活動やってますって言うのも中々凄いな」「面接で言う事じゃないわな」など、趣味の活動を面接で正直に言わなくてもいいのでは、という主張も相次いでいる。
「会社公認でやりたかったのか?わざわざ伝えるという事がよくわからない」
「やっぱりプライベートは最初は隠しておくに限るかもねー」
会社が投稿者に「事前に確認したい」と伝えたのは、同人誌制作について正直に伝えたためだというのだ。
「そりゃわざわざ口にしたんだから『著作権とか表現内容とか誰かに訴えられたりして会社に不利益を与えるような活動はしてないか』チェックしたい気持ちは解るよ」
こうしたやり取りを見て、投稿者は会社側の気持ちに理解を示しつつ、「現実はそうなのかとそれなりに認識」とツイートしている。