4月16日、ブガッティ・サーキットで行われたFIM世界耐久選手権(EWC)第2戦ル・マン24時間耐久ロードレースは、現地時間15時00分にチェッカーが振られ、GMT94ヤマハが優勝。ヤマハの日本人ライダー、野左根航汰が所属するYARTヤマハが2位表彰台を獲得した。
定刻通り、4月15日の現地時間15時00分にスタートしたル・マン24時間耐久。スタートを決めたYARTヤマハがホールショットを奪い、序盤をリードする。
3時間が経過し、日本のエヴァRTウェビック・トリックスターが5番手を走行しているところでエルワン・ニゴンが他車と接触し転倒。転倒後は再スタートを切ってピットへと戻ってマシンを修復し、出口修と交代して再スタートを切った。
6時間が経過したところで、チームSRCカワサキがYARTヤマハからトップを奪い返したが、転倒を喫し約3周分のタイムをロスしてしまう。その後はYARTヤマハがトップを奪い返し、レースをリードする。
レースの折り返しとなる12時間が経過した時点でもYARTヤマハがトップ。日本のF.C.C.TSRホンダは4番手。エヴァRTウェビック・トリックスターは12番手を走行した。
21時間が経過すると、トップを走行していたYARTヤマハと後方から追い上げたGMT94ヤマハがサイド・バイ・サイドの接戦を展開。あわや接触という場面もあったが、GMT94ヤマハが接戦を制しトップに浮上する。
トップに浮上したGMT94ヤマハはそのまま逃げ切り、トップでチェッカーを受け優勝。YARTヤマハは19.819秒差でチェッカーを受け2位表彰台を獲得し、序盤の遅れを取り戻したチームSCRカワサキが3位でフィニッシュした。
2位表彰台を獲得した野左根は「レースは本当に長かったですが、僕にとっては素晴らしい経験でした」と次のようにコメント。
「英語は話せませんでしたが、最高のセットアップとフィーリングを得るための良い方法を見つけることができ、チームメイトとともにライディングを楽しむことができました」
「今日は本当に疲れましたが、明日になったら、来年も同じチームメイトとレースに出場して優勝したいと考えていると思います」
日本勢は、序盤でブレーキトラブルが発生したF.C.C.TSRホンダが5位でフィニッシュし、ランキング5位から4位に浮上。エヴァRTウェビック・トリックスターは終盤で後方から迫ったマシンに接触され転倒を喫したが、再スタートを切ってレースに復帰し、12位でチェッカーを受けた。