2017年04月16日 13:03 リアルサウンド
「おたく」「チャイドル」「3M」といった数々の新語を生み出し、アイドル評論の先駆けとして文筆活動を続けてきた中森明夫。そんな中森氏の新刊『アイドルになりたい!』が筑摩書房より発売された。80年代より現在まで、約35年にわたってアイドルについて語り、『アイドルにっぽん』(新潮社)や『AKB48白熱論争』(幻冬舎、小林よしのり、宇野常寛、濱野智史との共著)といった書籍を刊行して来た氏が、新作に選んだテーマは“アイドル入門本”。アイドルを目指す女の子に向けて「アイドルの定義」「アイドルの仕事とは何か」「アイドルになる方法」などについて、読者に向けてレクチャーする内容となっている。
そんな中森氏に同書の内容について、そしてアイドルの未来について、話を聞いた。(岡島紳士)
(関連:「『あまちゃん』的な価値観が次の時代を作る」中森明夫が示す、能年玲奈と日本の未来)
■若者とその親の二世代に読んでもらいたい
ーーいつ、どんなきっかけで本書を書くことになったんでしょうか?
中森明夫(以下、中森):2年以上前に筑摩書房さんから「ちくまプリマー新書」で本を書いてくれないかという提案がありました。プリマー新書って中高生とか若い世代がターゲットなんですよ。それだったらアイドルについて書くのがいいんじゃないかなと思ったんです。書き上がったのは去年の秋ですね。
ーー何故“アイドル入門本”をテーマにされたんでしょうか?
中森:僕は1982年にアイドル中森明菜の名前をもじって「中森明夫」という名前をつけてもらい、ライターとしてデビューしました。以来35年にわたってアイドルについて文章を書き続けてきた。その間に『アイドルにっぽん』『AKB48白熱論争』『午前32時の能年玲奈』(河出書房新社)といった書籍を出したけど、アイドルというテーマのみで一冊書き下ろしたのは今回が初めてなんですよ。アイドル入門本という投げ方をするのが、そういうキャリアを積んできた自分の思いを若い世代に一番伝えられるんじゃないかと思ったんですね。小学校高学年以上なら理解できるような平易な文体を心がけました。それから2013年に「あまちゃん」ブームがあって、地方のファンイベントへよく行くようになったんですよ。そうした折に「あまちゃん」ファンの4、50代の方々に「子どもをアイドルにしたい」と相談されるケースがけっこうあるんです。だから「何かいい本ありませんか?」と言われたときに渡せる本があればいいなとも思いました。2、30年前は地方の親御さんは子どもをアイドルにするなんて大反対だったんですよ。今はむしろ親がやらせたいということが増えてるんです。だから若い世代だけじゃなく、その親世代にも読んでもらいたいですね。
■アイドルとは好きになってもらう仕事
ーーマンガやゲームなど他のオタクカルチャーではあったけど、アイドルの入門書はありそうでなかったかもしれませんね。
中森:新小学1年生の女の子の「将来就きたい職業」の上位に「芸能人・歌手・モデル」が数年入り続けてるんですよね。だからそういう本があってもいいじゃないかと。とはいえ、アイドルになりたいという子は多くても、アイドルというものが何なのか、分かってないんじゃないかなと感じていました。だからまず第1章「アイドルって何だろう?」にそのことを書きました。例えばアイドルといえば「AKBとかハロプロみたいに歌って踊って」というものをイメージすると思うんだけど、歌手っていえるほど歌が上手いわけではないし、ダンサーっていえるほどダンスが上手いわけではない。モデルに比べるとスタイル抜群というわけでもない。オーディションを受けたとしても、自分より歌やダンスが下手な子が受かって自分は落ちる、ということが起こったりする。これがスポーツならその原因を克服しようと努力ができるんですけど、アイドルの場合は何を努力していいか分からないという人が多いと思うんですよ。
ーー「アイドルとは好きになってもらう仕事なんだ」ということですよね。これは2010年11月に中森さんがTwitterに連投し、話題となった「芸能人は好きになってもらう仕事」と繋がっていますよね。(参考:http://togetter.com/li/69570)
中森:あの一連のツイートがすごく反響があったんですよ。特にホリエモン(堀江貴文)が反応して、褒めてくれて、フォロワー数もグッと増えて。ああいうことは前から考えてたことだし、人に話したりもしていたことなんだけど、こうやって不特定多数に見られる形で発表すると、大きなリアクションがあるんだなと気づかされました。この本はアイドルについての本なんだけど、人生論、生き方論、社会論にもなっているところがあると思います。
■このネット社会でエゴサするなって言ったって無理でしょ?
ーー「アイドルとしてブレークしたら、きみは友達を失う」「悪い芸能事務所」など、ネガティブなこともたくさん書かれてあるのが印象的です。
中森:若い子はアイドルが脚光を浴びてるところばかり見てしまうから。搾取されたり、いかがわしい事務所もたくさんあるとも言われたりする。被害者にはなって欲しくないなあと。「アイドルになると友達を失う」というのは、実際に何人ものアイドルに聞いた話なんですね。やっぱり売れる子は友達がいなくなっても耐えられる子か、元々友達がいなかったような、ハングリー精神のある子だと。今はSNSがあるので、有名になるとボロクソに書かれますよね。それでみんな大体デビュー直後にメンタルが病むんですよ。でも、それでダメになるような子は、アイドルとして生き残るのは難しいんじゃないか。このネット社会でエゴサするなって言ったって無理でしょ? 街を歩いてるだけで一般の人に写真を撮られたりとか。昔とはケタ違いに日常的なプレッシャーが大きいですね。
ーーそう思います。「(握手会では)どんなに嫌な人が相手でも、必ず握手をする」といった、アイドルという仕事の過酷さについても書かれていますね。
中森:表に出ることを仕事にしている人にとって、そういうメンタルに負担がかかることは不可避ですね。プライベートも制限されるし。僕も1989年に『Mの世代 ぼくらとミヤザキ君』(太田出版、大塚英志との共著)を出した時は実際に脅迫されたり、大変でしたよ。アイドルほどじゃないけど、ちょっとは気持ちが分かります。顔と名前を出して仕事をしていれば、買わなくていい悪意を買ったりするんです。しかも僕よりはるかに人生経験の少ない若い女の子がそこに向かって行かなければならないんだから大変だよね。アイドルって夢のあるキラキラした存在じゃないですか。でもいざやってみたら辛いことはいっぱいある。それを伝えることは、もしかしたら夢を壊しちゃうところもあるかもしれない。だけど本気でアイドルになりたい人に、そういう部分を伝えないのは嘘になってしまうよなあって。どうしても本当のことを書いて、その上で「アイドルって素晴らしいんだ!」と励ましの言葉を送りたかった。
■指原の天敵と言われるけど(笑)、この本は読んでいただきたい
ーー事務所選びについての箇所に「アイドルになるため、アイドルとして成功するためには、情報が必要」とあります。この「情報」というのは具体的にどういうものでしょうか?
中森:今はスマホやインターネットがあるんで、ググって何でも調べられますよね。「何故アイドル側も事務所や契約のことを事前に調べなかったのか」と思わせるような、トラブルが日々報じられています。ネットの情報はデマも多いから、全部真に受けるのは良くないですよ。でも、例えば自分が入りたいアイドルグループがあったとしたら、その評判を最低限調べておくべきです。昔は東京に来なきゃアイドルになれなかったんですよね。マスメディアも芸能事務所も東京にあって、地方の子は圧倒的に不利だった。今はご当地アイドルもあるし、事務所や契約について、自分だけでも最低限のことはネットで調べられる。そういうことをちゃんと伝えたかったんです。と同時に、スマホで調べられるようなことを本に書いても仕方がない。思春期の頃にアイドル第1号とも言われる南沙織を見てから40年以上アイドルファンをやって来た、その経験から得たものを伝えようという意識で、本を書きました。それは僕の体験で、ネットを探しても見つからない情報ですからね。
ーー「アイドルってのは、実は、天然と腹黒に分けられる」「腹黒になれ!」とありますが、どういうところからそのように思われたんでしょうか?
中森:松田聖子の頃なら「ぶりっ子」って言ってたでしょ? でも今の子はそれを「腹黒」って言うじゃない。要はキャラを作らないで素のままか、計算しつくしてキャラを作ってるか、どっちかっていうこと。僕なんかはゆきりん(AKB48/NGT48の柏木由紀)が「腹黒だ」って盛んに言われていて、好きになったところもあるんです(笑)。この本を読む子は腹黒じゃないかって。天然の子は読まないでしょう。「勉強したい」って思うような子は腹黒なんですよ。だから、もっと意識しろ、いい意味で「腹黒になれ!」ということです。今、アイドルのトップはAKB48で、さらにそのトップが指原莉乃なわけでしょう? 別に一番可愛いわけではないし、歌が特別に上手いわけじゃない。そういう子がアイドルのトップだというのは、この本の説得力を上げますよね。僕が数年前の『AKB48シングル選抜総選挙』の時に「指原を退治せよ」って言って以来、「指原莉乃の天敵」と言われています。でも、本当に指原さんのことはリスペクトしているし、できれば、この本は読んでいただきたいなあと思っているんですよ。
ーー「アイドルは欠点が魅力」といったアイドルの定義も含めて、本書には中森さんがアイドルというものに対して感じている根本的なことが書かれていると思いました。本を書くために考えたことではなくて、35年のキャリアを積んで培われたものじゃないかと。
中森:そうですね。でもアイドル業界の人やアイドルファンに結構話をお聞きしました。ただ単なるルポタージュにはせず、消化して僕の言葉にしています。長く読まれたいなと思ったんですよね。アイドルの情報って、どんどん古くなっていくじゃないですか。この本に出ている固有名詞もそのうち古くなるかもしれない。だからアイドルになろうとする人にとって5年後、10年後も役に立つものを書こうとしました。ネガティブなことも書いてるけど、僕はアイドルというものを信じてるし、アイドルやアイドル志望の子に「君はこの場所で頑張ってもいいんだ」って言いたいんです。
■中学高校での部活動としてアイドル部が認められて欲しい
ーーそういった“若い世代に向けて書く”という前提を踏まえて、本書の中心のテーマは「アイドル部」だと思いました。全国の中学、高校でアイドル部を作って欲しいという発想はどこから来たんですか?
中森:『アイカツ!』『ラブライブ!』など、スクールライフとあわせたようなゲームやアニメはものすごく人気がありますよね。大学にはアイドルサークルはよくあるのに、何故中学、高校にはないのかなって。このアイドル部の章は他の章と性格が違って、若い子たちにこちらから伝えるということじゃなく、みんなの力で社会を変えて行こうということ、つまり政治で、啓蒙なんですよ。ある意味でSEALDsですよ! まあそれは言い過ぎだとしても(笑)、そもそもアイドル評論って需要がないんですよね。アイドルのファンはアイドル批評なんてあまり読みたいとも思わないだろうし、必要としない。でも握手会襲撃事件みたいなことが起こると社会の方から注目されて、僕も新聞からコメントを求められたりする。そんな時、アイドルの側に立って、批判に対抗するのが批評家の役割なんですよ。批評も機能しないようなジャンルは外部からの圧力にひとたまりもない。アイドルを守るべきジャンルとして見てる人があまりいないように思えるのは残念な事態ですね。僕より今のアイドルについて遥かに詳しい人はたくさんいるんだけど。例えば文学の世界には、小林秀雄という文学評論を確立させた文芸評論家がいました。今から80年以上前に『文學界』を創刊した中心人物の一人です。文学評論が始まった頃は、今のアニメ評論、マンガ評論やアイドル評論と同じような扱いだったと思います。まったくジャンルとしての意識も評価も存在しないところで、批評によって価値を創造する――僕は、百年前の小林秀雄の気持ちがよくわかるんですよ。
ーーアイドルというジャンルを広げたいということでしょうか?
中森:そう。やっぱりアイドルをめぐる状況をよくしたいんですね。アイドルが日本中、世界中にもっと広がって欲しい。そのための提案をしている、ということです。例えば野球やサッカーと同じような形で部活動として認められて、甲子園などの全国大会を目指すような形になれば、アイドルがブームとして終わらないで、カルチャーとしてずっと続いて行く、その基盤になるんじゃないか。そのためには文部科学省を動かすとか、全国の先生たちを動かすとか、具体的に政治に介入しなきゃいけない。もちろん、それはそう容易くできるものじゃない。でもこれを読んだ人の中からアイドルや官僚や政治家になる人が出てくるかもしれないですよね。だから、その種を蒔いた感じです。男子のアイドル部もあったらいい。そしてアイドルにまつわるクリエティブなもの、例えば楽曲、衣装、振り付け、プロデュースなど、それら全部を生徒たちだけで作るんです。演劇部は演技だけじゃなくて自分たちで劇作をしたりもする。そういう風になればいいなと。
■アイドルというジャンルに足りないものは「未来」だった
ーー「アイドルの歴史」という章もあります。アイドルを40年以上見てきた中森さんにとって、現在のアイドルシーンはどう見えているんでしょうか?
中森:歴史については岡島さんの『グループアイドル進化論 ~「アイドル戦国時代」がやってきた!~』(毎日コミュニケーションズ、2011年、岡田康宏との共著)はかなり参考にさせてもらったんですよ。今のアイドルシーンはその2011年よりさらに情報量が増えてるし、それが行き交う速度も上がっている。ネットだけじゃなく、いろんな現場があって、それが配信で流れたりもする。誰かがグループから脱退したら、すぐにネットでワッと話題になりますよね。誰もがスマホを持っていて、日本中のどこでも24時間、膨大なアイドル情報にアクセスできる状況は、すごい! 昔はアイドルの評論本なんて全然なかったのに、『グループアイドル進化論』以降は岡島さんだけじゃなく、さやわかさんの『僕たちとアイドルの時代』(星海社新書)や田中秀臣先生の『ご当地アイドルの経済学』(イースト新書)もそうだし、アイドルに関する評論本がいくつも出ましたよね。AKBやももクロ(ももいろクローバーZ)など、単独のアイドルをテーマにしたものを含めると、かなりの数が出ています。とにかく情報に溢れてるのが今のアイドルシーンなんです。
それと、「過去のアイドル」という意味で言えば、今って80年代アイドルブームでもあるんですよ。河合奈保子の写真集『再会の夏』がバカ売れしたり、早見優が「Y!mobile」のCMに出たり、その早見優と松本伊代が線路に立ち入って大騒ぎになったり(笑)。僕にもメディアから80年代アイドルについての文章やコメントの仕事がたくさん来るんですよ。だから、今と過去のアイドルについての文章や批評はもうあるんですよね。じゃあアイドルというジャンルに足りないものは何かなと考えたら、「未来」だったんです。アイドルは誰がコントロールしているわけでもない“今現在の運動体”としてすごく面白い。これからどうなるかもわからない。誰も未来については語らないんですよ。そういう言説をあまり見たことがない。そこで「ああ、それは僕の役割なんじゃないかな」と思ったんです。だから、僕が死んだ後にも読まれたい。「これを読んだ人の中から絶対アイドルが出てくるんだ」「僕の使命はアイドルの未来に賭けることだ!」って、思いました。カッコイイね(笑)。
■岡田有希子のことはアイドルの歴史を考えるときに、絶対に忘れないで欲しい
ーー「アイドルの歴史」の章でもそうでしたし、中森さんは文章やTwitterなどで、岡田有希子さんについて言及されることが多いように思います。ほとんど毎年命日に現場に行かれてますよね。中森さんにとって岡田さんはそれほど大きな存在だったのでしょうか?
中森:「アイドルの歴史」の章を書くにあたって、これだけははずせないと思った。アイドルの歴史における出来事として絶対に忘れないで欲しい、ということの中に岡田有希子のことがありました。もう存在すら知らないんじゃないですか、今の若い人は。亡くなったアイドルはいたけど、オリコン1位を取った18歳のトップアイドルが自殺という形で亡くなったのは、後にも先にも岡田有希子ただ一人でしょう。亡くなる半年前に実際にお会いしていたことも僕自身のショックを大きくしました。あの日から連日、現場の四谷4丁目の交差点は人だかりになってて。毎日毎日後追い自殺のニュースが出ていた。ファンだけじゃなくて、敏感な若者たちの精神にも伝播したんだとも言われました。アイドル史に限らず、あんなこと、日本の歴史上でもなかったですよ。もちろんアイドルにとっては不幸な歴史なんだけど……岡田有希子の名前は必ずアイドル史に記されなければならないでしょう。
■アイドルがアイドルをプロデュースする時代に
ーー今、中森さんが注目しているアイドルは?
中森:表紙のイラストを描いてもらった、ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)のぺろりん先生こと鹿目凛ですね。彼女は現役アイドルであると同時にイラストレーターやマンガ家でもあるんですね。ある意味、批評家でもあると思う。要は現在進行形でアイドルをやりながらルポタージュもやってるわけでしょう? すごい面白いな、こういう人が現れたんだなって思いましたよ。あと、HKT48とSTU48の劇場支配人を務める指原莉乃が『TIF』(『TOKYO IDOL FESTIVAL 2017』)のチェアマン(応援団長)になりましたよね。秋元康、小室哲哉、つんく♂と並んで代々木アニメーション学院のプロデューサーに就任し、そこで「声優アイドル」のプロデュースをすることも発表している。アイドルがアイドルをプロデュースする時代になったんですよ。これはさっきのアイドル部の話とも繋がっている。アイドルがアイドルを進化させる未来を、ぺろりん先生や指原莉乃は予感させますね。すごいことですよ。
ーー中森さんは何故そこまでアイドルに惹かれ続けてるんでしょうか?
中森:人は生まれる時代を選べない。堀川正美が「時代は感受性に運命をもたらす」(「新鮮で苦しみおおい日々」より)と書いている詩があります。70年代に思春期だった自分がアイドルを見たことが、自分の感受性に決定的な影響を与えてしまったんです。それと、結婚してないし子供もいないというのも大きいんじゃないかな。「アイドルは好きになってもらう仕事」と言いましたが、僕の仕事は誰よりも早くアイドルを好きになることなんですね。もし子供がいたら、子供が一番大事になって、愛情がそっちに向かっていたんじゃないか? だから、ある意味、この本は僕の“遺書”ですよ。僕はもう50代後半だし、これからそう長くは生きないでしょう。妻も子供もいないから、たった一人で死んでいく。でも、僕が死んだ後にもこの本は読まれ、必ず読者の中から次々とアイドルが生まれる。僕の“魂”はそんな未来のアイドルたちと共にずっと生き続ける。この世界とアイドルシーンが続く限り、永遠に……。今まで書いた本の中で一番いい。前作の『寂しさの力』を書いたときもそう思ったんだけど(笑)。ただ前作は何かを終えた気がしたけど、この本では何かが始まる予感がして、本当にワクワクしています。