FIAヨーロピアンF3は4月14日、イギリス・シルバーストンで第1戦のレース1が行われ、ランド・ノリス(カーリン)が優勝を飾った。
マクラーレン・ホンダF1の若手育成プログラムに加わっているノリスは直前に行われた予選で、レース1のポールポジションを獲得。決勝直前に雨が降り出したことで、レースはセーフティカースタートとなり、ノリスはポジションを落とすことなく決勝をスタートする。
セーフティカーランが3周目に終了すると、ノリスは後続を引き離しにかかり、4週目には1.482秒ものリードを築いてみせた。
このままノリスが逃げ切るかと思われたが、直後に2番手を走っていたカラム・アイロット(プレマパワー)がコントロールを失いコースオフ。グラベルで身動きが取れなくなったため、レース2度目のセーフティカーが導入された。
マシンの回収が終わると、レースは残り7周で再開。ここでもノリスはリスタートを決ると、ファステストラップを記録する走りで後続を引き離しにかかる。
ノリスは、最終的に2位を獲得したチームメイトのジェイク・デニス(カーリン)に対し、1.683秒ものギャップをつけてチェッカー。2017年シーズン開幕初戦を制してみせた。
「最初の2周は、かなり走るのが難しかった」とノリス。
「何人かのドライバーがコースオフしていたように、とにかく滑りやすかったんだ。セーフティカーの後ろで、なんとかタイヤの温度を上げようと努力していたよ」
「序盤から大きなマージンを稼ぐことが目標で、うまくやり遂げた。おかげで余計なリスクを背負わずに済んだ」
3位はマキシミリアン・ギュンター(プレマパワー)が獲得したほか、エイドリアン・ニューエイの息子、ハリソン・ニューエイ(ファン・アメルスフールト・レーシング)が5位、ミック・シューマッハーは8位でレース1を終えた。
日本勢は牧野任祐(ハイテック)が10番手グリッド、佐藤万璃音(モトパーク)が18番手グリッドからスタートし、牧野が11位、佐藤は16位で完走している。