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F1バーレーンGP予選:ボッタスが自身初のポールポジション獲得、アロンソはQ2アタックできず15番手

2017年04月16日 01:32  AUTOSPORT web

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F1バーレーンGP予選 バルテリ・ボッタスがポールポジション
4月15日、F1第3戦バーレーンGP予選が行なわれた。セッションは現地時間18時からのスタートで、気温はまだ29度と暑さが残るが、陽は完全に落ちて路面温度は31度まで下がり、炎天下で行なわれたフリー走行3回目の記録は参考にならない。 

 FIA公式気象データではそれほど大きな数値になっていないが、グラウンドレベルではメインストレートに強い向かい風が吹いている。

 Q1の最初から多くのマシンがスーパーソフトの新品でアタックに向かうが、メルセデスAMGの2台とフェラーリの2台だけはソフトタイヤでQ1突破を目指す。

 ルイス・ハミルトンはターン10でタイヤをロックアップさせる場面もあり2周目のアタックに向かうが、それでも1分30秒814のトップタイムを記録する。これに続くのはスーパーソフトのマックス・フェルスタッペン、3位セバスチャン・ベッテル、4位バルテリ・ボッタス。

 金曜に二度のMGU-H水漏れに見舞われたストフェル・バンドーンはアタックに入った2周目にピットに戻ってしまいヒヤリとさせられたが、すぐにコースに戻ってアタックを行ない直して12番手タイムを記録してみせた。フェルナンド・アロンソは13番手。しかしザウバーのパスカル・ウェーレインが0.3秒速いタイムで11番手に飛び込んできた。

 残り3分で7位キミ・ライコネン以下の各車が2回目のアタックに入る。FP3でクラッシュを喫したロマン・グロージャンがいち早くコースインして8番手に浮上。スーパーソフトでコースインしたライコネンはターン13でワイドになり縁石で小さなパーツを飛ばしながらも3番手タイムを記録した。

 終了直前にカルロス・サインツJr.が「ノーパワー! ノーパワー!」とマシンを最終コーナー手前に止める。これでダブルイエローが提示され、セルジオ・ペレスはタイムを更新できず18位でQ1敗退。アロンソはサインツが16位で止まったことで辛くも15位でQ1通過を果たした。しかしバンドーンは17位でQ1敗退となった。

 Q2では各車が最初からスーパーソフトでアタック。ここでもハミルトンが首位、しかし0.020秒差でボッタス、0.061秒差でベッテルが続く。上位勢はこれが明日のスタートタイヤになるということで攻めすぎないようコンサバティブなアタックを行なっている。

 後方ではアロンソがパワーユニットに問題を抱え、タイムを記録することなくピットに戻ってコクピットから降りてしまった。

 上位勢の3強チームと7位フェリペ・マッサはここでアタックを終了したが、8位ダニール・クビアト以下は残り3分半で2回目のアタックに出る。


 ここでルノー勢が好タイムを記録して2台揃ってQ3進出を決める。逆にクビアトは最終コーナーではみ出してしまい11位でQ2敗退。ランス・ストロール、ウェーレイン、オコンもここで予選を終えることとなったが、ザウバーでいよいよ今季初出場となるウェーレインは大健闘の予選13位に飛び込んで見せた。

 Q3は開始直後から上位勢が新品のスーパーソフトでアタックを開始。新品が1セットしか残っていないルノー勢とグロージャンはピットガレージで待機する。ここでもハミルトンがトップタイムを記録するが、僚友ボッタスも僅か0.052秒差で2位に続く。一方フェラーリ勢はベッテルが0.455秒差の3位、アンダーステアに苦しむライコネンは0.892秒差の4位に留まった。

 残り4分でグロージャンがまず先陣を切って最後のアタックへ。しかしマッサの1回目のタイムを上回ることはできず8位に留まった。

 上位陣で最初にアタックしたボッタスが1分28秒769でハミルトンを0.023逆転してトップへ。続くハミルトンは自己ベストを更新することができず、フェラーリ勢のタイムも振るわず、ボッタスの自身初ポールポジション獲得が決まった。リカルドもライコネンを上回って4位に飛び込んできたが、アウトラップにリヤのタイヤのウォームアップが充分にできなかったフェルスタッペンは6位に留まった。

 その後方はヒュルケンベルグが好走を見せて7位。マッサ、グロージャン、パーマーのトップ10となった。