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F1バーレーンGP FP2:ベッテル、電源トラブル発生もFP1に続きトップタイム、アロンソは14番手

2017年04月15日 02:22  AUTOSPORT web

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F1バーレーンGP セバスチャン・ベッテル
F1バーレーンGP金曜のFP1で発生したストフェル・バンドーンのトラブルは、MGU-Hの不具合だった。大急ぎで交換作業に取りかかったが、FP2の始まる午後6時には間に合わず、ストフェルはコクピットに乗り込めない。日はすでに暮れ、気温は33℃とまだ高いものの、路面温度は34℃。FP1より12℃下がっている。 

 各車はソフトを履いて、ラバーの付き始めた路面の限界を確かめながら周回を重ねる。セバスチャン・ベッテルが早々に、FP1の自らのトップタイムとほぼ同じ1分32秒615を出した。

 しかし、数分後、バルテリ・ボッタスが1000分の1秒差でトップに立つ。続いてルイス・ハミルトン、キミ・ライコネンと、首位が目まぐるしく変わる。4番手までをフェラーリ、メルセデスが分け合い、マックス・フェルスタッペン、ダニエル・リカルドのレッドブル勢が続く。

 開始後16分、カルロス・サインツJr.のマシンが白煙を吐いてターン11でストップ。その後、真っ先にスーパーソフトを履いたベッテルが、ライコネンにコンマ9秒差をつけてトップに。30分過ぎにはライバルたちも同じタイヤでコースに出て行く。首位奪回を狙ったハミルトンだが、セクター2で大きくタイムロスしてしまう。ターン9でスロー走行していたニコ・ヒュルケンベルグと交錯したのだった。


 代わって2番手の速さを見せたボッタスだが、Tウィングが脱落してしまう。トップのベッテルから5番手のハミルトンまでがコンマ3秒差に入る超接近戦。しかしフェルスタッペンはコンマ9秒落ちの8番手。マシンはしばらく前から、ガレージに入ったままだ。そこから各車はソフトやスーパーソフトでのロングランに移行した。

 開始後42分、パワーユニット交換作業を終えたバンドーンが、ようやくコースイン。遅れていた作業をこなすべく、ソフトで周回を重ねる。一方フェルナンド・アロンソは、スーパーソフトでトップから1.587秒落ちの14番手だ。その7分後にはベッテルのマシンがコース上にストップ。電源が完全に落ちてしまい、マーシャルに押されてピットへ向かう。

 しかしベッテルはほどなくコース復帰を果たし、ソフトでロングランを重ねる。すぐ前を周回するボッタスは、スーパーソフトで20周のロングランを敢行中だ。終盤、フェルスタッペンはようやくコース復帰を果たすが、タイム更新はならず。同じくトラブルに見舞われたサインツはわずか5周、バンドーンも8周しか走れず、18、20番手に終わった。

 トップはFP1に続いてベッテル。ただし1分31秒310のタイムは、昨年ニコ・ロズベルグの出した同セッションの最速タイムにコンマ3秒及ばず。ボッタスが0.041秒差で2番手に付けた。

 レッドブル勢はフェルスタッペンがトラブルで満足に走れなかったものの、リカルドはFP1で2番手。このセッションもコンマ066秒差で3番手と、まずまずの滑り出しだった。