マクラーレン・ホンダは4月14日、2017年インディアナポリス500に出場するためにモナコGPを欠場するフェルナンド・アロンソの代役として、同チームのリザーブドライバー兼アンバサダーを務めるジェンソン・バトンを起用することを発表した。
2009年のF1チャンピオンで、同年のモナコGPでは優勝も飾ったバトンだが、マクラーレン・ホンダで参戦した16年シーズン中に当年限りでのF1引退を発表。11月に行われた最終戦アブダビGPで一度自身のF1キャリアに終止符を打っていた。
そんなバトンは、アロンソの代役としてモナコGPへの出場が決まったことについて、次のように語っている。
「再びF1でレースができ、また、そのステージが僕にとって慣れ親しんだモナコGPなのだから、これ以上の舞台はないよね。モナコでは2009年に優勝しているし、大好きなサーキットの一つなんだ」
「モンテカルロはドライバーのテクニック次第で大きな差がつく難しいコースだ。マクラーレン・ホンダMCL32の今シーズン序盤は難しいスタートになっているけれど、これまでフェルナンド(・アロンソ)とストフェル(・バンドーン)がドライブしてきたアルバート・パーク、上海よりもモナコはこのマシンに合っていると思う」
「2009年の再現のようなレースは難しいかもしれない。しかし、それでもポイントを獲得するチャンスは十分にあると思うし、そうなれば、チームにとって大きな意味があるはずだよね」
「フェルナンドのインディ500挑戦については、レースで健闘するだけでなく、インディ500という舞台そのものを楽しんでほしいね」
「フェルナンドにとってスーパースピードウェイでのレースは全く新しい世界になるだろう。しかし、彼は経験豊富な素晴らしいドライバーだから、すぐに順応できるんじゃないかな」
「日曜の夕方、モナコGPの後には、彼の姿をテレビで見ていることだろう。とても楽しみだよ! でも、本当に楽しみにしているのは、自分自身がモナコGPという特別な場所でチャレンジできることにほかならない」
「MCL32には、モナコGPの前にマクラーレンのシミュレーターで乗る予定で、それでレースへの準備は整うはずだ。日ごろからトライアスロンのトレーニングで十分に鍛えているからフィジカル面でも全く心配していないよ」
「F1パドックにいる旧友たちに会うのも楽しみだし、何か少しでもファンのみんなに喜んでもらえることができれば、と思っているんだ」