カルロス・サインツJr.は、ウイリアムズF1が中団グループをリードしている大きな要因は、「誰にも解明できない」メルセデスのエンジンモードであると考えている。
トロロッソはコンストラクターズ選手権で4位につけているものの、予選決勝ともにウイリアムズが僅差で上回っているとサインツJr.は考えており、この差はメルセデス製パワーユニットの予選セッティングによってもたらされていると見ている。ウイリアムズとトロロッソの差について聞かれた彼は、次のように述べた。
「大きくはないね。予選ではコンマ3秒の開きがあったけれど、予選のメルセデスのエンジンモードをまだ誰も理解できていないから、決勝で縮めることができた。Q3でルイス(ハミルトン)が突然タイムを縮めたことからも、わかるだろう」
「彼ら(ウイリアムズ)も明らかに縮めてきた。でもレースで彼らがほんの少し速くても、まだ戦えると僕は思っている」
ウイリアムズは2017年シーズン開幕2戦の予選でメルセデス、フェラーリ、レッドブルに次ぐ上位につけた。フェリペ・マッサはオーストラリアGPを7番手、中国GPを6番手でスタートしている。
サインツJr.は、現在はウイリアムズがパワー面で決定的な優位に立っていると感じてはいるものの、中団の順位争いは通年で変動すると予想している。バーレーンGP開催直前の木曜日、彼はこう語った。
「レースごとに変わるだろうと100%確信してる。特にフォース・インディアは、ここ(バーレーン)にアップグレードを持ち込むみたいだからね」
「僕たちは多分、バルセロナにアップデートを持ち込む。ルノーのアップデートもあるし、その後もシーズンを通して改善は続けられる。状況はどんどん変わっていくだろう」
「中団グループの中では、ウイリアムズが間違いなく予選と決勝の両方で最強のマシンを手にしていると感じる。あとは、その他大勢だ。(ハース、フォース・インディア、ルノーの)3チームから(どこが強いか)を示せるほど、僕は立派じゃない。大接戦だし、予選のラップでのコンマ2秒にかかっているんだからね。興奮するよ」
「僕にとって今シーズンの戦いはメルセデス、フェラーリ、レッドブルを除いたなかでの最速になることだから、とても楽しめている。今季は非常に才能にあふれた中団グループを相手に戦っている。上位6位はまるで違うカテゴリーみたいだけど、エキサイティングだ」
「攻めていこうというモチベーションは高いし、(ドライバーズ選手権の)上位でいられるのがうれしい」