VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーのシーズンで、500kmを超えるレースを対象に適用される『エンデューロ・カップ』に向け、ニッサン・モータースポーツが新たにデイビッド・ウォールとデイビッド・ラッセルの加入を発表した。
この『パーテック・エンデューロ・カップ』は、シリーズ後半戦に設定されるレース距離500km超の長距離戦のみに適用されるカップ制度で、通常のレースは1台につき1ドライバーで争われるが、9月のサンダウン500を皮切りに、10月のバサースト1000、ゴールドコースト600の3戦にのみ、セカンドドライバーの起用が認められている。
ウォールは昨季までギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)に2年間在籍し、昨年のエンデューロカップではシリーズ3位を獲得。今季はリック・ケリーの15号車をシェアすることとなった。
「ニッサン・モータースポーツのエンデューロ体制に加わることができて光栄だ。僕は昨シーズンを好成績で終えているし、リックとは良いペアになれるんじゃないかといつも考えていた」とウォール。
「新しいマシンと新しいチームで挑戦を始めるのは素晴らしい変化だ。僕が初めてアルティマのステアリングを握るのはウィントンで開催されるコ・ドライバー・セッションになるだろうけど、その瞬間が訪れるのが待ちきれないよ」
「僕の仕事はリックをバックアップして、僕が渡された状態とまったく同じマシンを彼に戻すことだ。必ず達成できるし、それが僕の今季の仕事だ」
一方、もうひとりの耐久カップ向けドライバー、ラッセルはチームと7年目のコラボレーションとなり、ルーキードライバーのシモーナ・デ・シルベストロとマシンをシェア。彼女のメンター的役割も担うこととなる。
初の耐久カップに挑むシモーナは「デビッド(・ラッセル)とマシンを共有するのは私にとっても素晴らしい機会になるわ」と歓迎のコメント。
「彼は私よりもアルティマのドライブ時間が長いわけで、その経験はきっと役に立つはず」
「うまくいけばかなりの競争力があるし、良い結果を共有することができるかもしれないわね」
残る2台のアルティマをドライブするレギュラー、トッド・ケリーとマイケル・カルーソは、それぞれジャック・ル・ブロークとディーン・フィオーレを起用する。
ル・ブロークはニッサン・アルティマで下位カテゴリーである"スーパー2"に参戦中の若手ドライバーで、育成を兼ねての抜擢。一方のカルーソ&フィオーレ組は4年目のペアとなり、カップ制覇を目標に据えている。