2017年4月14日
プレスリリース
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2017、セパンで開幕アジア、ヨーロッパ、中東より集ったチームが頂点の座をめぐって激突
【2017年4月8日、クアラルンプール(マレーシア)】
このたび、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2017が開幕しました。初戦の舞台は、かつて同シリーズがデビューを飾った記念すべきマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット。
同サーキットを訪れるのは、今年で6年目となります。GTへの転向を目指すプロドライバーにとって重要なアジアシリーズには、これまでヨーロッパ大陸および中東のスーパートロフェオ・シリーズで闘ってきたドライバーたちも含め、世界各地のチームが参戦します。
全長5.54kmを誇る伝説のトラックを舞台に繰り広げられたのは、世界が注目するランボルギーニのワンメイク・シリーズならびにブランパンGTシリーズ・アジアのマレーシア戦。
ブランパンGTシリーズ・アジアのオープニングでは、ランボルギーニ・ウラカンGT3で参戦する5チームが火花を散らします。
セパン戦は、今シーズン予定されているスーパートロフェオ・アジアシリーズ全6戦の初戦。なお、最初の5戦はアジアを代表するレーストラックで行われ、第6戦およびワールドファイナルはイタリアのイモラ・サーキットにて開催予定です。
本戦の第1レースに向けて各チームが準備を進める中、湿度がさらに上昇。スーパートロフェオ恒例となったローリングスタート方式により闘いの火蓋が切って落とされると、ウラカン・スーパートロフェオのエンジンが一斉に轟音を上げ、メインストレートを疾走しました。
1周目は、ハリャントがPROチームのオーストラリア出身ベン・ゲルセコウスキー(ライパート)を抜いて総合5位に浮上。
一方、同じくオーストラリア出身のリチャード・ゴダード(FFFレーシング・チーム)も9位から14位へと順位を下げ、フィンランドのPRO-AMドライバー、ミコ・エスケリネン、ビル・ン、キース・チャン、ムローニ、スパチャイ・ウェーラボールウォーンポンに先行を許します。
降り出した雨で滑りやすくなったトラックでは、息を呑むような競り合いが続出し、観客を沸かせました。
3周目に差し掛かったところでムローニが13番へと後退、5周目ではゴダードがキース・チャンをとらえ、11位に滑り込みます。7周目ではビル・ンが6つ順位を下げ、集団後尾へ後退。一方、タイのセレーソラナクルはハリャントを抜き去って総合7位に着けました。
各チームは、コンディションの悪い路面に対応するため雨用のセットアップへ全面交換し、ドライバー交替と併せてタイヤ交換を行いました。ピットストップで大幅に時間をロスしたクラッツィオ・レーシングは3つ順位を下げて4位に転落。
入れ替わるようにしてブルーカーズが順位を上げ、チームメイトのファーマーにリードを与えます。ヴァン・ビューレンも2位、ゲルセコウスキーも3位へ浮上。
しかし、21周目にはヤジドのチームメイトであるケイが順位をひとつ上げたままゴールし、ついに表彰台の登壇を決めました。終盤の数周で発生した不運なハプニングでゴダードが順位を4つ下げ、総合13位に終わっています。
一貫して高いパフォーマンスを維持したファーマーとブルーカーズのPRO-AMチームが2017シーズン初の勝利を獲得。
次いで、プロドライバーのヤノスとヴァン・ビューレンのペア(ラザルス)が2位、ヤジドとケイのペア(クラッツィオ・レーシング)が3位。最終周では、ヴァン・ビューレンとケイの間で激しい熱戦を繰り広げ、僅か0.03秒の差でゴールラインを切りました。
AMクラスでは、ウォンとハリャントのペア(X-ワン・レーシング・チーム)が優勝。シューとチャンのペア(トップ・スピード・レーシング)が2位、セレーソラナクル兄弟(PSCモータースポーツ)が3位につけています。
ランボルギーニ・カップ・クラスでは、ウェーラボールウォーンポン(トップ・スピード・レーシング)が優勝、チョイとチャンのペア(アローズ・レーシング)が2位、ビル・ン(テドコ・レーシング)が3位に終わっています。
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2017セパン戦2日目、スリルあふれるレースがスタート
【2017年4月9日、クアラルンプール(マレーシア)】
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2017の幕開けを飾るセパン戦の第2レースがスタート。世界的に名高いセパン・インターナショナル・サーキットを舞台にスリル満載のレースが繰り広げられ、ドライバーや観客たちを楽しませました。
各チームが表彰台を目指してトラック入りする一方で、会場には本レースやランボルギーニ・ウラカンGT3が出場するブランパンGTシリーズ・アジアを一目見ようとモータースポーツ愛好家やファンたちが詰めかけました。
レース前のイベントでは、目玉となるランボルギーニの顧客らによる華麗なるカーパレードを開催。地元オーナーたちの自慢の車がトラックに勢揃いし、ファンはアヴェンタドールやディアブロをはじめ、現行モデルとクラシックモデルが入り混じった多彩な車列に驚嘆しました。
前日より早い時間でレース開始となった日曜日は、雨の影響を免れたことで、気温が上昇し、湿度が大幅にダウン。
全チームがスリックタイヤを選び、ローリングスタートを切ると、レースは一気にヒートアップ。全ドライバーがフルスロットルでストレートに挑み、轟音を立てて観客席の前を駆け抜けました。
1周目では、カナダのPRO-AMドライバー、マックス・エベナルがハリャントを抜き去り、総合5位に浮上。一方、集団後方に着けたビル・ンはムローニをかわして総合13位に滑り込みます。
2周から5周目にかけて不運に見舞われたウェーラボールウォーンポンは、ビル・ン、ムローニ、チョイの順に次々と追い抜かれて順位を3つ下げました。
また、集団の先頭を走るヴァン・ビューレンは5周目でコスタから2位を奪取。その後、コスタは6周目に自らのミスで一気に総合9位に転落。好機を得たゴダードは、すかさず3位に浮上。11周目にはコスタも順位を3つ上げ、6位へ返り咲きました。
ピットウィンドウでは、レース後半に向けてドライバーを交替し、15周目の時点では、総合トップにヤジド(クラッツィオ)、2位にジャノス、3位にシュライナー、4位にインドのプロドライバー、アルマーン・エブラヒム(FFFレーシング)がつける展開に。
さらに、ニュージーランドのリック・ブルーカーズ(GDLレーシング・チーム)が5位に順位を上げる一方、抜かれたフィンランドのミコ・エスケリネンとダミコは、それぞれ6位と7位に後退しました。
16周目には、エブラヒムとブルーカーズがシュライナーを抜いて5位に、オーストラリアのベン・ゲルセコウスキーとハリャントもエベナルを抜いてそれぞれ7位と8位に浮上。ヤジドを筆頭にヤノスとエブラヒムらのトップ3体制でレースをリードします。
その後、チェッカーフラッグが振られるまで先頭の顔ぶれは変わらず、最終的にはヤジド(クラッツィオ)が1位、ヤノス(ラザルス)が2位、エブラヒム(FFFレーシング・チーム)が3位でレースを終えました。
AMクラスを制したのは、ハリャント(X-ワン・レーシング・チーム)。次いでセレーソラナクル兄弟(PSCモータースポーツ)が前日の3位から2位へと順位を上げ、シューとチャンのペア(トップ・スピード・レーシング)が3位に入りました。
一方、ランボルギーニ・カップ・クラスでは、ビル・ン(テドコ・レーシング)が優勝、ガブリエレ・ムローニ(ペトリ・コルセ)が2位、そして前日に同クラスで優勝を決めたウェーラボールウォーンポン(トップ・スピード・レーシング)は3位に終わっています。
レースウィークエンドが幕を閉じ、早くもドライバーならびに各チームは5月20日から21日かけてタイのブリーラム・インターナショナル・サーキットで開催される第2戦に向けて準備を始めています。
以下のサイトでは、レースのライブストリーミングをご覧いただけます。
http://squadracorse.lamborghini.com/live-streaming
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2017レースカレンダー
セパン(マレーシア) 4月8~9日
ブリーラム(タイ) 5月20~21日
鈴鹿(日本) 6月24~25日
富士(日本) 8月19~20日
上海(中国) 9月23~24日
イモラ(イタリア) 11月16~17日
ワールドファイナル
イモラ(イタリア) 11月18~19日