レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、今季より2016年シーズンのほうがより強くプレッシャーを感じていたという。
マルケスは昨年、ホンダが加速の問題に苦戦したものの3度目のチャンピオンを獲得した。彼はその時になって初めて心からプレッシャーを感じたことを認めた。
2017年のチャンピオン争いは、現在2連勝中のマーベリック・ビニャーレスとマルケスに注目が集まっているが、マルケスは今回はそれほどスポットライトを浴びている感じがしないという。
「昨年はもっとプレッシャーを感じていたよ」とマルケス。
「もちろん開催地にいて、タイトル争いをすることでプレッシャーを感じるよ」
「それにヤマハにはマーベリックだけでなくバレンティーノ(・ロッシ)もいる。レースでは両方のヤマハライダーがとても強いんだ」
「彼らは本当に良いパッケージを持っているし、走りにとても一貫性がある。僕たちは結果を改善するより良い方法をホンダと協力して見つける必要があるね」
ホンダは2017年に再度エンジン構造を見直したが、エンジニアたちはまだ共通ECUとマシンを組み合わせる作業中で、今年もライダーは加速不足に苦しんでいる。
マルケスは開幕戦カタールGPを4位で終えたが、第2戦アルゼンチンGPではトップ走行中に転倒を喫してリタイアとなりランキング8位に後退。ビニャーレスから37ポイントの差が開いた。
「キャリアの間には常に良い場面と厳しい場面があるものだ。僕は“悪い”という言い方はしたくないね」とマルケスは加えて語った。
「でも学んで良くなろうとしなければいけないのはそういう瞬間にいる時なんだ。僕たちは昨シーズンのスタートではそれほどよくなかったが、チャンピオンを獲得した」
「今年は最高の形で始まらなかったけど、まだ長いシーズンが残っている。バイクを改良するのにどこを間違ったのか学ばなければならないんだ」
「僕はランキング8位だ。遅れをとっている。でも僕たちがいいレベルにいると知るのは大切な事だよ。アルゼンチンではトップ集団にいて倒れたんだからね」
「でも今のところビニャーレスとバレンティーノのふたりがとても強いよ」