F1ドライバー、フェルナンド・アロンソの2017年インディ500初挑戦を支えるプランを、アンドレッティ・オートスポートのCEOマイケル・アンドレッティが明かした。
アロンソは今年のインディ500に「マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ」からエントリーすることが決まった。
サポートするアンドレッティ・オートスポートは、今年、佐藤琢磨、ライアン・ハンター-レイ、マルコ・アンドレッティ、アレクサンダー・ロッシ、ルーキーのジャック・ハーベイ、そしてアロンソの6台体制でインディ500に挑むことになる。同チームはインディ500で4度優勝した経験を持ち、昨年は元F1ドライバーのロッシがインディ500初挑戦で優勝を果たした。
アロンソのインディ500参戦にあたり、元ドライバーでチームオーナーであるマイケル・アンドレッティが直々にストラテジストを務め、スコット・ディクソンのインディカータイトルの最初の3回(2003年、2008年、2013年)と2008年のインディ500優勝に貢献したエンジニア、エリック・ブレッツマンがレースエンジニアを務めることが決まっている。
アロンソは、4月23日のインディカー バーバー戦を訪れ、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントのシミュレーターを体験、インディアナポリスに位置するアンドレッティの本拠も訪問する予定だ。
母国スペインGP終了後すぐにアロンソはインディアナポリスに飛び、プラクティスに参加することになる。アンドレッティは、事前にマシンに乗せることも考えてはいるが、まだ決定はしていないと述べている。
アンドレッティは、自分のチームなら最高の体制でアロンソのインディカーデビューを支えることができると語った。
「我々はルーキーの扱い方を知っている。そこが有利だと思う」とアンドレッティ。
「フェルナンドのことはルーキーと考えなければならない。しかし彼に才能があることは分かっている。あっという間になじんで、チームメイトと同じような速さで走るようになるだろう」
「ひとりで問題なく走れるようになったら、次のステップとして、彼をトラフィックの中で走らせる」
「彼にとって有利なのは、何か分からないことがあったとき、サポートしてくれるチームメイトがたくさんいることだ」
「我々のチームには4人のベテランドライバーがいる。彼らは喜んで彼に手を差し伸べるだろう。彼を助けるための労力を惜しまないはずだ」
「だから私としては何の心配もしていない。去年同じことをロッシでやったばかりだ」
「彼はフェニックスで初めてオーバルを見た。ハイスピードオーバルの初体験がインディアナポリスだったのだ。だがその結果がどうなったかはご存じのとおりだ」
現在のF1ではテストの機会はかなり限定され、チームとドライバーはシミュレーターに多くを頼らざるを得ない状況だが、オーバルでの走行に関してシミュレーターに頼りすぎるのは危険だとして、アロンソのプログラムは慎重に考える必要があるとアンドレッティは言う。
「オーバルに関してはシミュレーターでの作業に少し注意すべきだ」とアンドレッティ。
「実際の走行とは少し違った感触を持つかもしれない。だから彼にシミュレーターを体験させることに関して、少し慎重に考えている。それについては次の機会に彼と話をするつもりだ」